高市早苗首相は12日の参院予算委員会で、立憲民主党の蓮舫氏と激しい論戦を交わした。

 今夏の参院選で当選した蓮舫氏は1年ぶりに国政復帰。高市首相とは1988年から4年間、情報番組「こだわりTV★STAGE」(テレビ朝日系)で一緒に司会を務めていた旧知の間柄で、2人のやり取りが注目された。

 冒頭、蓮舫氏は「ずいぶん前に深夜番組でご一緒したときに、こういう立場になるとは思っていませんでしたが、政治信条や政策の優先順位は違いますが、私は心から高市総理に頑張ってほしいと願っている。体に気をつけてほしい」とエールを送った。

 しかし、ほのぼのとした穏やかなムードはここまで。蓮舫氏は自民党派閥の裏金事件、企業団体規制などに関して高市首相を厳しく追及した。

〝裏金議員〟の1人である佐藤啓参院議員を官房副長官を官房副長官に任命したことについて蓮舫氏は「この人事いったん白紙にしませんか」と提案。だが、高市首相は「一度、任命したものを白紙にするつもりはありません」とキッパリ否定した。

 終了後、蓮舫氏は自身のX(旧ツイッター)を更新。「今日の予算委員会で指摘したのは、主要5政党の中で9割もの企業・団体献(金)受け取る自民党。特に、最も多い33億円を受けている地方支部の実態です。その支出を国会議員と同様に厳しく公開すべきだと、高市総理に求めました。残念ながら、前向きな回答はありませんでした」と振り返った上で「でもーー政治への信頼を取り戻すための提案は、これからも続けます」と締めた。

 予算委では立憲民主党の杉尾秀哉参院議員も質問に立ち、高市首相が10日の衆院予算委で「NHK党と(参院会派)組んでいることはない」と発言したことを問題視。「(参院)会派自民党が統一会派を組んだのは、会派NHKから国民を守る会です。あくまで自民会派とN党会派の合流があります、だから総理の答弁は詭弁であり、無責任と言わざるを得ませんよ。高市総理、答弁を訂正すべきではないか」と訂正を求めた。

 これに高市首相は「私の答弁は当時、自民党は参議院において無所属の斉藤健一郎議員と統一会派を組んでいるという答弁をしたんですけど、ここになにか不都合がございますでしょうか」逆質問。

 杉尾氏は「違いますよ。会派届け出が、NHKから国民を守る党、代表者、斉藤健一郎、このNHKから国民を守る党と自民党の会派が共同会派を組んでいるんです。証拠がありますよ。無所属じゃない」と高市首相にペーパーを示した。

「私は会派名が自由民主党・無所属の会というところまでしか承知していたしておりません」と答えると参院委員会室が騒然となり、質疑が一時中断する事態になった。