再生の道は〝再生〟するのか。9日に投開票された東京・葛飾区議選で、地域政党「再生の道」の岩見奈津代氏(56)が当選し、同党から初の議員が誕生した。

 同党は昨夏の都知事選で166万票を集めた石丸伸二氏が創設。6月に行われた都議選で42人を擁立したが全員落選。岩見氏も落選していた。8月には同党の象徴・石丸氏が代表を退任し、党の存続が危ぶまれていた。

 それだけに議席獲得は同党の悲願だった。石丸氏も区議選が告示された2日に応援演説に駆けつけたが、当選に尽力したのが同党事務局長の西岡直人氏だ。

 都知事選の石丸旋風の仕掛け人で〝選挙の神様〟と呼ばれた藤川晋之助さん(今年3月死去)が、藤川選挙戦略研究所でナンバー2だった西岡氏に託し、同党の事務局長に就任した。

東京・葛飾区議選に当選した「再生の道」岩見奈津代氏の選挙ポスター
東京・葛飾区議選に当選した「再生の道」岩見奈津代氏の選挙ポスター

 西岡氏は「岩見さんが通らんかったら、再生の道は終わっていたかもしれない。石丸さんから頼まれたわけではないけど、議席をいただかないとどうしょうもないと思ってやった」と選挙活動に協力。岩見氏も自身のX(旧ツイッター)で「昭和のようなスパルタでしたが、私も昭和の女。褒められるより、ダメ出しで育つタイプ。嫌いじゃなかった笑」と感謝した。 

 西岡氏は「岩見さんは石丸さんのまねをして『私、岩見奈津代にご期待ください』みたいな呼びかけ調でやろうとしていたけど、そんなんで区議選では票入らへんぞと言った。岩見さんのいいところは、言ったことを素直に実践、実行するところ。かつ本人が一番頑張ってた」と評価した。

 石丸氏の後任には現役京大大学院生の奥村光貴氏が就任。今後の党の行方について西岡氏は「新体制になってからの自分のポジションが自分でも分からない状態。再生の道の事務局長の名刺も余っているけど、新しく石丸伸二後援会事務局長の名刺を作った。でも、1枚も配ったことがない」と苦笑いを浮かべる。

 また、石丸氏の身の振り方にも注目が集まる。西岡氏は「石丸さんがいたから、少しずつ変わった気がする。引き続きそういう影響を与えてほしい。ブレない人。政治家になってほしいと思わないけど、石丸さんらしく生きてほしい」と語った。