巨人の秋季キャンプは7日から第3クールに突入する。ここまで野手は振り込み、投手は投げ込みや走り込みなどで強化を図っている。特に投手陣はブルペンで200球を超える〝地獄の投げ込み〟が課されている。

 阿部監督はこれについて「投げて覚えることしかできないこともたくさんあると思う。投げないと覚えたり、自分で感じ取ったりすることができないはずだから。その量を増やしていくってことだと思うんだよね。球数増やす理由はそれだと思う」と説明した。量をこなし、己と向き合うことの重要性を説いた。

 一見〝昭和流〟スパルタ指導にも見えるが、意外にも200球を超える「投げ込み」に手応えを感じている投手も多いようだ。

 8月6日のヤクルト戦(東京ドーム)でプロ初先発初勝利を挙げ、今季ブレークした森田駿哉投手(28)は「(投げ込みで)疲労感はあるんですけど、自分的には今はすごく感覚をつかめそうだなと。例えば直球のラインや、出したい真っすぐの質に近づけるためには下半身でしっかりと投げるっていうところがすごく大事になるんで、投げ込んで疲れていく中だと腕の力だけでは無理なので。そういう全身を使うという意味ではすごい感覚的にも良くなってきてる部分はある」とうなずいた。球数を投げた疲労感を実感したうえで、体の使い方をより一層意識できるようになったという。

 また、今季15試合に登板した西舘勇陽投手(23)も「投げていくなかで、イメージとして各球種のリリースのインパクトのタイミングは分かってくるので。それに(球)数を投げて、合わせていくっていう作業だと思うので、そういう意味ではある程度の量は絶対必要かなと思います」と振り返っていた。 

 指揮官が秋季練習で課した〝地獄の投げ込み〟は来季、チームにどんな影響をもたらすのか。