DDT3日の東京・両国大会でKO-D無差別級王者・上野勇希(30)がユニバーサル王者・鈴木みのる(57)とのダブルタイトルマッチを制し〝シングル2冠王〟に輝いた。

 上野は9月28日の後楽園大会で「いつでもどこでも挑戦権(いつどこ権)」を使い、平田一喜から団体最高峰ベルトを奪取。同日に別の「いつどこ権」で挑戦に現れた須見和馬を下し、初防衛に成功した。その後、みのるもリングに姿を見せ、両国での2冠戦が決まった。

 試合は王者同士が、意地の張り合いを見せた。観客席から上野への声援が飛べば、みのるは「うるせえんだよ!」と激怒。上野がみのるの顔を踏みつけると、サッカーボールキックやエルボーなどで仕返しされた。

 一進一退の攻防を繰り広げる中、30分が経過。上野がWRで決めにいくが、カウント2で返される。それでも最後は、渾身のフロッグスプラッシュでみのるをマットに沈めた。

 試合後、リング上で上野は「鈴木さん、僕とは何もかも全然違うけど、僕を一人のプロレスラーとして向き合い続けてくれて、本当にありがとうございます」と対戦相手に感謝。「何回でもDDTに、制圧しに来てください。そしたら、僕が何回でも迎え撃ちますから」と呼びかけた。

 そして2冠王者は、今後の2つの目標を掲げた。「まず一つは、僕のこのプロレスと僕たちの力で、みんなに活力を届けること。もう一つは、DDTを好きなみんなと、DDTの仲間たちみんなで東京ドームに行くこと!」

両国の大スクリーンでプレゼンを始めるスーパー・ササダンゴ・マシン
両国の大スクリーンでプレゼンを始めるスーパー・ササダンゴ・マシン

 その後、周囲への感謝を語り終えて「僕に挑戦してくる勇気のある人間はいますか?」と問いかけた。すると、スーパー・ササダンゴ・マシンが登場。自作のパワーポイントを場内のスクリーンで流し始めた。

 上野は昨年12月22日の後楽園大会でササダンゴとのシングルマッチに敗れた後、バックステージで「2025年、僕がKO―D無差別級王者に返り咲いたら、最初の防衛戦はスーパー・ササダンゴ・マシンにするからな」と発言していた。

 だが、今年に入り同王座を2度戴冠したにも関わらず、ササダンゴとのタイトルマッチは実現せず。これに不満を持っているという。

 上野は「言い出したのは僕ですから、KO-D無差別級に挑戦してください」と苦笑いを浮かべ「忘れてたのは非常に申し訳ない。僕はもう一本、マッスル坂井さんの引退相手を務めた鈴木みのるから勝ち取った、大事なベルトがあるので」と2冠戦を提案。これをササダンゴも受諾し、30日の後楽園ホール大会で行われることが決まった。

 勝利の女神は、どちらにほほ笑むのか。