テレビプロデューサーのデーブ・スペクターが28日、日本テレビ系「ミヤネ屋」に出演し、山上徹也被告の初公判について言及した。

 山上被告は2022年7月8日、奈良・近鉄大和西大寺駅前で安倍晋三元首相に向かって手製銃を発砲し、殺害したとして殺人罪、銃刀法違反、武器等製造法違反、火薬類取締法違反、建造物損壊罪などに問われている。28日、定刻から3分遅れの午後2時3分から奈良地方裁判所で裁判員裁判が始まった。

 犯行の理由として、母親が旧統一教会の熱心な信者で、1991年に入会と同時に父親の生命保険金で得た2000万円を寄付。その後も3000万円、1000万円と高額寄付を繰り返し生活は困窮。05年1月には自身の保険金で兄と妹の生活を救おうと自殺未遂を起こしていた。旧統一教会への恨みを募らせるなか、事件の前年に教団の友好団体に送られたビデオメッセージに安倍元首相が出演。それを見て殺意を募らせたとみられている。

 この日の公判に腰まで伸びた髪、疲れた表情で出廷した山上被告は罪状認否を問われ「全て事実です。私がしたことに間違いありません。法律上どうなるかは弁護士に任せます」と答えた。

 判断が難しいと切り出したデーブは「献金寄付問題や2世信者の問題、たくさんのことが浮き彫りになって理解が得られてると思うんです。一方、安倍さんが与えた影響はあくまでも間接的だということ。もともと韓鶴子(ハン・ハクチャ)など幹部を狙うつもりでいて、できなかったわけですから」と事件を整理した。

 続けて「結局、彼が置かれた不幸な状況、生活など理解はできますけど、だからといって、この手段(殺人)を取るべきと誰も思わないわけですから。裁判員はどうみるか。量刑がどう変わるか分かりませんが…」と語った。