自民党と連立政権を視野に入れる日本維新の会は19日、大阪市内の党本部で常任役員会を開き、今後の対応について吉村洋文代表と藤田文武共同代表に一任するとした。

「社会保険料の引き下げ」「副首都構想」に加え、維新が連立の絶対条件として突如要求した「議員定数削減」についても自民は受け入れ、20日に合意書に署名する予定。

 議員定数削減を巡っては企業・団体献金の規制強化に自民が難色を示したことで方針を転換した〝すり替え〟との批判の声が上がっている。議論を呼ぶ議員定数削減について、元衆院議員の宮崎謙介氏が解説した。

「維新が言っているのは、改革姿勢を理解してもらうため。社会保障費を減らすとずっと言っている。これをやると医療関係者が痛みを伴う。大なたを振るうには、まずわれわれが痛みを伴った改革をするのでご理解くださいと言いたい」と〝身を切る改革〟は維新の党是だとした。

 突如要求した感もあるが、維新は総裁選で小泉進次郎農水相が選出されることを想定し、議論していたという。「水面下で動いていた。政策協議をしてて、その中に議員定数削減もあり、小泉さんは飲むと言ってた。高市さんになったから急に言ったんじゃなくて、小泉さんの時から話をしていたテーマ」と舞台裏を明かした。

 21日に予定される首相指名選挙で高市早苗総裁が選出される見通しとなった一方、総理大臣のチャンスを逃したのが国民民主党の玉木雄一郎代表だ。「内閣総理大臣を務める覚悟はある」と発言したが、自民と維新の接近により機を逸した。

 宮崎氏は「政策には詳しいけど政局は、読み切れなかったのではないか。ガッカリしている人も多いはず。自民と維新に乗るしかないけど、それも期限切れ」とバッサリ。

 今後の政局について「自民と維新は支持率が下がっていたから、組んだことによってどんなシナジーがあるのか。もし歯車がかみ合わなかったら、玉木さんに出番があると思う」と予想した。