自民党と維新の会の連立は順調に成立するのか――。

 自民の高市早苗総裁と維新の吉村洋文代表による15日の党首会談では政策協議を始めることで一致。公明党の連立離脱から、維新は一躍キャスティングボートを握る存在となった。翌16日、維新は両議院総会を開き、自民党との連立に向けた政策協議の対応について執行部に一任することを決定。

 その後開かれた自民との初協議では、維新の藤田文武共同代表が副首都構想、社会保険料引き下げなど12項目の実現を要求。食料品の消費税率ゼロや企業・団体献金禁止などで折り合わず、17日以降に再協議することになった。

 会談後の会見で藤田氏は維新から閣僚を出す形での「フルスペックでの連立」を高市氏から要請されたと明かした。また、「高市氏と国家観は相当近いものがあると感じた。信頼関係は一段上に進んだ」と連立に向けて進展しているという。

 この日、藤田氏はJR新橋駅のSL広場前で行った街頭演説で「政策の実現にこだわる。自民党と連立した政党は消え去っていったかもしれない。でも、それでもいい。国民のためにこの腐った政治を変えたい」と覚悟を語った。

 自民と維新の連立の機運が高まる中、維新内部では不穏な動きもあるという。維新関係者の話。

「政権与党になることに色気立っている議員も多いが、これまで自民党を批判してきた議員の中には、自民党と組むことに強烈なアレルギーを持つ者もいる。実際、複数人の離党が党内でウワサされています」

 党の悲願でもある副首都構想にもこうクギを刺す。

「副首都構想実現に前のめりになっているけど、自民の重鎮相手に約束履行まで本当にこぎつけられるのか」(同)

 まだまだ予断は許さない。