日本ハムが「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第4戦(18日、みずほペイペイ)、ソフトバンクを9―3で退けて連勝。ソフトバンクの1勝をアドバンテージを含めた通算成績は2勝3敗となった。前夜に9安打6得点を奪った打線が、この日はさらに爆発。助っ人フランミル・レイエス外野手(30)の2本塁打など14安打9得点で鷹投手陣を粉砕した。野球評論家で球団OBの柏原純一氏(73)は「どっちが勝つかは、これで五分五分になった」とシリーズの流れは、完全に日本ハムとした。
【柏原純一「烈眼」】ソフトバンクの連勝から始まったCSファイナル。通算ではまだソフトバンクの3勝2敗も、日本ハムには「もう後がない」という雰囲気はない。むしろ「あと2つ勝てばいい」だろう。3戦目の勝利でシリーズの潮目は完全に変わった。14安打9得点のスコアが示す通り、大いにつながった日本ハム打線が、その原動力となっていることは言うまでもない。
ファイナル4戦で4発で打率5割越え、この日2発4打点のレイエスの存在は当然、大きい。それとともに彼の前後、特に後ろを打つ郡司、清宮幸がきっちりと役割を果たしているところも見逃せない。ここまでファイナルでは、先制点を奪ったチームが全て勝っていたなか、この日の日本ハムは、初回に奪われ、序盤からリードを追う展開。そんな中で迎えた3回だった。
2番・山県の同点適時打、続く3番・レイエスの勝ち越し2ランで3―1。さらに前日の第3戦で2安打4打点と復調を果たした4番・郡司が再び左翼線二塁打でチャンスメークすると、5番・清宮幸が右前適時打で4点目を奪い、あっさりと逆転に成功。ソフトバンク先発・大関を3回途中でKOしてみせた。
4回には水谷の5点目ソロの後、二死からレイエス、郡司が連続四球の後に、5番・清宮幸が敵2番手左腕・松本から、6点目の中前適時打。絶好調のレイエス、そして郡司の復調、清宮幸の勝負強さがあり、確実に〝厚み〟を増した打線が敵バッテリーに効いていた。
レイエスの2発、4回の水谷と「一発」の破壊力は、もちろん大きい。ただ、それだけない。ソフトバンクは3戦目以降、連打での得点を奪うシーンは少なく、中軸を打つ栗原が2試合で無安打6三振など、打線のつながりを欠いている。この点が3戦目以降、日本ハムが勢いづいた要因でもある。
残り2試合。3戦目以降、完全にハマりだした打線の勢いを前面に、日本ハムがこのシリーズを「大逆転」する可能性も一気に膨らんできた。
4戦4発でファイナルの打率5割が越える助っ人・レイエスの打棒は、もちろん攻撃の大きな核となる。一方で、今後は特に走者を背負った場面では、勝負を避けられることも当然、考えられる。だが、仮にレイエスが勝負を避けられても、その脇を固めている郡司、清宮幸の好調を維持していれば、敵も簡単にレイエスとの勝負を避けられなくなる。そういった意味でも、彼ら2人の働きぶりが、最大残り2試合の打線の鍵を握るはずだ。(野球評論家)












