ブルージェイズは16日(日本時間17日)、敵地シアトルで行われたマリナーズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦に8―2で勝利し、2勝2敗のタイに持ち込んだ。

 序盤からヒメネスの2ランなど効果的に得点を重ねたが、ひと際気を吐いたのは何と言っても先発したMLB通算221勝を誇るマックス・シャーザー投手(41)だった。4点リードの5回二死一塁の場面で、ダッグアウトを出てマウンドに歩いてきたジョン・シュナイダー監督(45)から目をそらさずに凝視。まばたきすらしないまま至近距離で向き合うと、激しい口調で言葉を発すると指揮官はきびすを返して戻っていった。

 シャーザーはこの日が今年のポストシーズン(PS)で初登板。親指を負傷し、約1か月ぶりのマウンドだった。そのため、球数は70球が目安となっていたが、その時点で78球。結局、このピンチもしのいだシャーザーは6回途中まで2失点、87球を投げ抜き、PSで6年ぶりの勝利投手となった。

 シュナイダー監督は試合後、米メディアなどに「最高だったよ。殺されるかと思った。本当にすごかった。彼は両目で私をジッと見てきた。あれは偽物じゃない。そこがポイントだ。彼はマッドマックスみたいなキャラクターだけど、今夜はそれを裏づけた。内野手たちも大笑いしていたし、彼は仕事をやり遂げた」と賛辞を惜しまなかった。

 鬼気迫る表情で降板を拒否したレジェンドに怒鳴り散らされ、監督でありながらまさかのUターン。珍しいシーンに、米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「MLB史上最短のマウンド訪問」、「クラッチポインツ」は「シャーザー訪問で命の危険にさらされる」などさまざまな表現で描写していた。