ソフトバンクは16日に「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第2戦(みずほペイペイ)で、日本ハムに3―0の零封勝ちを収めて連勝。アドバンテージの1勝を含む通算成績を3勝0敗とし、日本シリーズ進出へ王手をかけた。
スーパースターが試合を決めた。2戦連続で「1番・左翼」で先発出場した鷹の絶対的主砲・柳田悠岐外野手(37)が、両軍無得点で迎えた8回一死一、二塁から均衡を破る先制3ラン。上原の150キロ直球を完璧に仕留めると、打球は反対方向の左翼スタンドに着弾した。歴代最多タイとなるCS10本目のアーチが値千金の決勝3ラン。小久保監督は「あそこで打つのがスーパースター」とうなり、チーム内からも「さすがのひと言」と称賛の声が相次いだ。
37歳となった今でも技術とパワーで紛れもなくNPB屈指のスラッガーだ。逆方向へ引っ張ったような打球に本人は「若い頃、よう打ってたんで。懐かしいなっていう感じです」と振り返った。
打球速度は「162キロ」。逆方向への打球は速度が出にくい。柳田が試合前の練習で放つ左翼方向へのアーチは170キロに迫る。日本球界ではなかなかお目にかかれない数値だ。チーム関係者は「逆方向にこれだけの数値をコンスタントに出せる選手はそういない。年を重ねるにつれ、熟練の技術と引き出しの豊富さでカバーする打者が多い中、37歳の今も柳田は純粋にパワーでも球界トップクラス」と超人の真骨頂を打ち明ける。
直近2年は故障による長期離脱を余儀なくされた。見栄えのいいシーズン成績は確かに残せていない。数字や記録の印象は強く、客観的には衰えを指摘されがちだが、フィールドで叩き出される日々の数値は退化とは無縁だ。この日、満天下に見せつけた150キロの速球を手元まで引きつけ、反対方向に放り込んだ一発が証しといえる。
「今の柳田が1番に座るのは、相手からすれば相当怖いはず」(チーム関係者)。衰え知らずの怖い柳田は健在だ。










