大学3大駅伝の初戦「出雲駅伝」(島根・出雲大社前~出雲ドーム前、6区45・1キロ)が13日に行われ、各校エースが集う3区の激戦で見られた〝感動シーン〟が脚光を浴びている。

 3区は早大の1年生、鈴木琉胤が先頭でたすきを受け取ると、2番手グループで各チームのスーパーエースたちが猛追する展開に。国学院大の野中恒亨(3年)、東京国際大のリチャード・エティーリ(3年)、城西大のヴィクター・キムタイ(4年)、アイビーリーグ選抜で東京世界選手権の米国代表グラハム・ブランクス(ハーバード大)、創価大のスティーブン・ムチーニ(3年)らが熱戦を繰り広げる。

 そうした中で、レースが佳境を迎えた5・3キロ地点の給水所で〝ドラマ〟が起きた。コース外側にいた野中とキムタイが給水を取り損ねると、イン側で給水を受け取ったムチーニがすぐさま野中にボトルを渡して水分補給に成功。さらに野中は横にいたキムタイにボトルを渡して、体に冷水を浴びせて体温調整した。

 敵味方関係なく、お互いのパフォーマンスを最大限に発揮しようというスポーツマンシップのかがみとも言える行動に賛辞の声が続出。SNS上ではファンの間から「ムチーニ選手→野中選手→キムタイ選手 給水渡しあいが素敵なんよ」「ムチーニ→野中→キムタイで給水回してたの大変良かった ムチーニありがとう」「ムチーニ→野中→キムタイの給水リレーすごすぎる」「スティーブンが水を野中くんに渡してそれをキムタイに渡すまでの流れがスムーズすぎて美しかった」と話題を呼んでいる。

 正々堂々の真っ向勝負は、キムタイが3年連続の区間賞で制した。