「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本VS韓国」(11月15、16日=東京ドーム)に出場する28選手が8日に発表された。来年3月に開催される世界大会「WBC」に向けた強化試合で、井端弘和監督(50)はキャプテンを置かない方針。その中でも岡本和真内野手(29=巨人)が持つ天性の〝ゆるキャラ〟と内に秘めた恐怖の一面が日本代表をまとめあげそうだ。

 都内で行われた会見に出席した井端監督は新チームのメンバーを読み上げ、2023年に行われたWBCで世界一奪回に貢献した岡本や大勢(巨人)、牧(DeNA)、昨年の「プレミア12」で主軸を担った森下(阪神)らが名を連ねた。

 指揮官は今大会の課題について「特に二遊間、外野の2ポジション。そこをきちんと見極めたい」と明かし、来春のWBCに向けて「(追加となる)メジャー組もいますけど、競争して1人でも多く戦力になってほしい」と呼びかけた。

 日本代表は各球団から選手が選ばれるため、どうしても急造チームとなる。2年前のWBCでは大ベテランのダルビッシュ有投手(39=パドレス)が宮崎合宿から合流し、チームをまとめる礎を築いた。井端監督は今大会に向けて「(WBC出場者が)経験したことをどんどん伝えていってほしい。誰がキャプテンとかではなく、どんどん引っ張っていってほしい」とあえて主将制を敷かない考えだが、なぜか勝手に人が集まりそうなのが巨人でキャプテンも務めた岡本だ。

 前回のWBCでは年下に当たる村上(ヤクルト)や佐々木(ドジャース=当時ロッテ)らから「師匠」の愛称で親しまれ、独特なキャラクターで先輩や後輩とも距離を縮めた。本人は「アイツらナメてるんすよ」と笑っていたが、井端監督は巨人時代の大先輩であり、守備などに関する師匠の一人でもある。

 巨人関係者からも「和真はおっとりしたキャラクターだけど、来る者拒まずで後輩たちの相談にも親身に乗るタイプ。だから先輩たちからもかわいがられてきたんだろうね」と評されている。

 一方で試合で戦闘モードに入れば、普段は決して見せることがない恐怖の一面を垣間見せるケースも増えている。9月17日のヤクルト戦(神宮)、同26日のDeNA戦(横浜)で死球を受けると痛がるそぶりも見せず、無言のまま相手投手に視線を送り続け、異様な緊張感に包まれた。

 ゆるさだけではない厳しさと強さも兼ね備える岡本に、井端監督は「当然、前回の優勝メンバーですし、年齢も30歳に近い。若い選手も多いし引っ張っていってほしいし、主軸を期待したい」と願いを込めていた。

 つかみどころがないキャラながら、首脳陣とナインを結ぶ〝中間管理職〟の役割を担いそうだ。