ドジャース・山本由伸(27)が、歴史に名を刻んだ。25日(日本時間26日)の敵地ダイヤモンドバックス戦で先発し、6回を4安打無失点、7奪三振の快投。今季12勝目を挙げ、日本人投手として7人目となるシーズン200奪三振を達成した。

 米データ会社OptaSTATSは「防御率2・50以下、被打率・200以下、WHIP1・00以下、被長打35本以下で200奪三振以上を記録した投手は、1913年以降で山本と1968年のボブ・ギブソン(カージナルス=殿堂入り投手)の2人だけ」と紹介。伝説の名投手と肩を並べる〝特別なクラブ〟に加わったことになる。

 快投を支えに、ドジャースは8―0で快勝し、ナ・リーグ西地区優勝を決定。これで4年連続、過去13シーズンで12回目の地区制覇となった。苦しんだ投手陣をけん引したのは間違いなく、この「新エース」の存在だ。

 シーズン最終登板を終えた山本の成績は173回2/3で12勝8敗、防御率2・49、WHIP0・99、201奪三振。ERA+167、bWAR4・9と堂々たる数字。特に9月に入ってからは圧巻で、6日(日本時間7日)のオリオールズ戦では9回二死までノーヒットノーランを演じ、今月4先発で防御率0・67と神がかり的な安定感を示した。

 怪我や不振で苦しむ中、山本はシーズンを通じて崩れない柱となった。米メディア「クラッチポイント」も「ドジャースにとって不動の存在」と絶賛。先発陣が整備されつつある今、最大の懸念はブルペンだ。守護神と目されていたスコットやトライネンらの不安定さが続く中で、山本の安定感が一層際立つ。

 ドジャースはすでにポストシーズンを見据え、佐々木を救援で復帰させ、カーショーもブルペン待機を表明。だが、チームの命運を握るのは、やはり山本の右腕だ。ギブソン級の偉業を成し遂げた日本人右腕が、10月の大舞台でさらに歴史を塗り替える可能性は十分にある。