パ首位のソフトバンクは15日のオリックス戦(京セラ)に5―0の快勝を収め、同一カード3連勝を飾った。貯金を今季最多に並ぶ「31」とし、優勝へのマジックナンバーは1つ減って「11」となった。
勝負の9月、存在感が増している。この日8試合連続安打をマークし、9月の月間打率を4割7厘に押し上げた海野隆司捕手(28)だ。扇の要としての信頼をコツコツと積み上げてきた男は、後半戦に入って先発マスクをかぶる頻度が格段に増し、打撃でもシーズン終盤に頼もしい成長を見せている。今月上旬に王球団会長の指導を受けた翌日から8試合連続安打。積極性を説かれた28歳が、世界のホームラン王を振り向かせる活躍を続けている。
この日も好リードで先発の大津を3試合、18イニング連続無失点に導いた上で零封リレーを完遂させた。優勝争いが過熱する終盤戦で、攻守に欠かせない存在となっている。
「心配だったんで、元気な姿を見てプレーに集中できました」(海野)。この日の試合前練習でのことだった。前日の試合で海野の折れたバットが不運にも右胸に直撃して緊急降板した曽谷龍平投手(24)が無事を伝えに来てくれた。
交流のタイミングは、縁の下の力持ちである両軍の広報やチーム付きマネジャーの周到な計らいあって実現。前日はマウンドに真っ先に駆けつけて声をかけた後、不安な気持ちを抱きながらプレーしていた。改めて詫びを入れると、曽谷とオリックスの配慮に感謝して、グラウンドで思う存分に輝きを放った。
試合後も、曽谷が大事に至らず「本当によかったです」と何度も繰り返した海野。ありがたい交流のおかげで気持ちの切り替えを促され、表情を引き締めて帰路に就いた。













