パ首位のソフトバンクは15日のオリックス戦(京セラ)に5―0の快勝を収め、優勝マジックを「11」とした。相性抜群のカードで見事な3連勝を飾り、今季のオリックス戦は15勝3敗2分け。打線が13安打と活発で、投げては先発の大津が6回無失点の快投を見せて盤石の試合運びだった。前日のヒーロー・柳町達外野手(28)が連日の決勝打。今季の勝利打点をチームトップタイの「9」に伸ばし、シーズン佳境に再び存在感を発揮し始めた。
打ち出の小づち状態で技ありの安打を繰り出した。前日は「死ぬ気で打つ」「ここで打てなかったら終わり」と悲壮感たっぷりに決勝打を放った28歳。シーズン終盤のヒリヒリした優勝争いの中、この日も輝きを放った。
大事な先制点を叩き出したのは3回二死一、二塁。3球で追い込まれた後、しっかりボール球を見極めてフルカウントからの7球目を中前へ弾き返した。「先制のチャンスを絶対に生かそうと集中した」。連日の決勝打で、今季の勝利打点を山川、栗原と並ぶ「9」に伸ばした。
初回の第1打席は中前打、5回の第3打席は中犠飛、7回の第4打席は技ありの左前打で3打数3安打、2打点。前日の2安打を含め、すべて中堅から逆方向へのクリーンヒットだった。「今日もセンター中心に打てたので、すごく良いのかなと思う」。内容の濃い打撃で3番打者としてタイムリーと犠飛で貴重な2打点を叩き出したことは、今後の戦いを明るくするはずだ。
今季はすでにキャリア初の規定打席到達を果たした。出塁率はリーグ断トツで、打率2割9分2厘は同3位。交流戦MVPを獲得するなど重要戦力に成長したプロ6年目が、大事なシーズン終盤で再び存在感を放ち始めた。「これから、もっともっとプレッシャーのかかる場面が来る。そこで自分のやるべきことに集中できれば、おのずと良い結果がついてくると思う」。勝利打点でチームトップに立ち、悲壮感を漂わせながら打席に立つ姿は「主力」として優勝に貢献しようという強い意志がうかがえる。
この日は、正捕手への階段を着実に駆け上がっている海野がダメ押しのタイムリーを放つなど、8試合連続安打をマーク。大津も6回零封の好投で5勝目を挙げ、主力への成長が見込まれる選手たちが存在感を放った。
負けじとベテランの4番・中村も3回に価値ある2点適時二塁打をマーク。この日は中村が「恩師」と慕う故川村隆史さんの命日だった。川村さんは三軍コンディショニング担当だった2020年に急逝。多くの選手たちが長く現役を続けるためのイロハを教わった。「川村さんの力も借りて、勝てたのかなと思います」(中村)。チームにとって特別な日に快勝を収め、優勝にまた一歩近づいた。
2位・日本ハムもこの日勝ち、ゲーム差は2・5のまま。激しい優勝争いはまだまだ続くが、大阪の地で鷹がラストスパートに入った。












