巨人が10日の広島戦(東京ドーム)で4―3と勝利し、4連勝。貯金を1としてリーグ2位の座を堅守した。
2点を追う4回に岸田行倫捕手(28)の7号同点2ランで試合を振り出しに戻すと、3―3の8回には先頭・泉口が四球、岡本が左前打で無死二塁とチャンスメーク。続く岸田が手堅く進塁打、中山が申告敬遠で一死満塁の絶好機を迎えると、最後は代打・坂本が勝ち越し犠飛を放って接戦を制した。
試合後の阿部監督は坂本の一打を「もう最高の結果じゃないですか。向こうだっていい投手が出てきてますからね」と絶賛。豪快弾と技あり打でチームを勝利に導いた岸田についても「あれこそチームバッティングだと思うよ。やっぱり状況判断できる選手が素晴らしい」と賛辞を惜しまなかった。
指揮官の言葉通り、若き司令塔・岸田の存在は今やチームにとって欠かせない。今季の捕手陣では最多となる74試合に出場し、打率2割9分3厘、7本塁打、36打点と打撃も好調。甲斐の負傷離脱以降はすべての試合でスタメンマスクをかぶっている。昨季まで2、3番手捕手の位置に甘んじていた若武者は何が変わったのか。
実松バッテリーコーチは岸田が〝物申せる捕手〟になったことを成長ポイントとして、こう指摘している。
「準備がしっかりできているからこそ、自分で意見を言えるようになってきた。『今日はこうしていきたい、ああしていきたい』と、しっかり投手と話せるようになった。なかなか人前で言うっていうのは難しいことなんだけど、それも言えるようになってきたのでね。その影響も少なからずあると思う」
その変化に影響を与えたのは、他ならぬ先輩捕手たちの存在も大きかったようだ。同コーチは「(小林)誠司や甲斐の背中を見てきているからね。いいところを盗んでいるんだなと思いますよ」と明かした。
「控え捕手」から卒業し、誰もが認める巨人の「扇の要」として進化を果たしつつある岸田。攻守の軸として残りシーズンもチームをけん引していく。












