森保ジャパン再建の切り札はレジェンドの〝復帰〟だ。日本代表は9日(日本時間10日)、国際親善試合米国戦(米オハイオ州コロンバス)に0―2で完敗を喫した。3バックの左でDF長友佑都(38=FC東京)が先発するなど急造最終ラインが崩壊。守備陣にケガ人が続出している影響だが、それこそ来年の北中米W杯もベストメンバーがそろう保証はない。そこで元日本代表FW武田修宏氏(58=本紙評論家)は、驚きのテコ入れ策を緊急提言した。
6日(日本時間7日)のメキシコ戦に0―0で引き分け、この日は勝利と内容が求めらつつも、中2日の過密日程を考慮して森保一監督は先発11人全員を変更した。
大胆なさい配は結果的に実らず、ライバル韓国が2―0で勝利した相手に敗れた。それでも指揮官は「普段から1チームの強化だけでなく、2チーム、3チームを編成しなければW杯で勝っていけない。そういったチャレンジを、チームを固めることと並行してやっていきたい」と説明した。
無得点だった攻撃面もさることながら、問題は守備陣だ。3バックを採用した前半は、左から長友、DF荒木隼人(広島)、DF関根大輝(スタッド・ランス)が最終ラインに。先制点を奪われた前半30分、長友は得点者へ寄せ切れなかった。
後半は4バックに変更。サイドバック(SB)を主戦場とする関根がセンターバック、後半から入ったDF瀬古歩夢(ルアーブル)が、左SBを務めた。テストの意味合いもある起用だったが、ちぐはぐな配置でもろさを露呈して後半に追加点を許してしまった。
守備崩壊は台所事情の苦しさもある。DF冨安健洋、DF伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)、DF町田浩樹(ホッフェンハイム)らケガ人が続出しており、思うようなメンバーを招集できない状況。しかもメキシコ戦では、DF板倉滉(アヤックス)まで負傷交代してしまい、この日の出番はなかった。
まだ北中米W杯までに9か月あるが、重傷者や復帰が長引きそうな選手もおり、主力が復活するとは限らない。このままでは守備に不安を抱えたまま本番を迎えることになりかねない。そこで武田氏が白羽の矢を立てたのが、米MLSロサンゼルス・ギャラクシーで存在感を発揮する前日本代表主将のDF吉田麻也(37)だ。
「岡田(武史)さんも川口(能活)を連れて行ったように、麻也を同行させてもいいのではないか」。2010年南アフリカW杯で当時の岡田監督は川口のリーダーシップを買ってサプライズ招集。16強躍進に大きく貢献した。吉田もキャプテンシーは折り紙付きで、しかもレベルが急上昇している米国でバリバリの活躍を続けている。ピッチ内外の影響力に期待して吉田の電撃的な代表入りはアリというわけだ。
「欧州でやっている選手が多いから(北中米の環境に)慣れていない。そこは心配しているし、吉田を入れるのもいいんじゃないか。MLSはカナダ、米国でもやるわけだから、情報だったり、絶対にプラスになる。彼の代表での経験も生かせるはず。勝つためには(現メンバーの)選手が頑張ることが一番だけど、やれることは考えていった方がいいよね」
今回の米国遠征は結果が出ず多くの課題が露呈したが、W杯開催国のリーグでプレーする吉田の知見は大きなプラスになる。主力として3度のW杯で守備面を統率してきた経験からの生きたアドバイスも期待大。レジェンドが救世主となるか。












