世代なんて関係ない。DDTの秋山準(55)が、団体最高峰のKO―D無差別級王座返り咲きに燃えている。30日の東京・ひがしんアリーナ大会で同王者の樋口和貞(36)に挑戦するが、自信は一切揺るがない。4年半ぶりの戴冠で自身の持つ最年長記録更新となるか。衰えを知らない大ベテランが、存分にその意気込みを語った。

 秋山が同王座を初めて巻いたのは2021年2月。3度の防衛を果たした後、同8月に竹下幸之介に敗れてベルトを手放した。

 以降、秋山は一度も同王座挑戦に名乗りを上げなかった。にもかかわらず今回、重い腰を上げた理由を「他の王者の時はそんなに俺との物語がないから。でも、デカい樋口が王者になったってことで、ここだろうと」と明かす。DDTでトップクラスの恵まれた体を持つ樋口を「俺らがもともとやってきたプロレスを体現しようとしているのが分かる」と評価。その上で「正面から来る、俺の最も好きなタイプですよ。一番攻略しやすい人間。いろんな意味で楽しみにしてますよ」と舌なめずりした。

 相手は約20歳下で脂が乗り切った年齢だが「世代とか関係なく、強いヤツが王者になるんだっていうのを見せたい」と不敵な笑みだ。勝てば55歳10か月での戴冠。自身が持つ同王座の最年長戴冠記録51歳4か月を4年以上更新することになる。「俺の年でもまだいけんだろうっていうのはあるんで。武藤さんが58歳で取ってるでしょ。そこまでまだちょっとあるから。俺もまだまだいけるってところを見せたいですね」とGHCヘビー級王座の最年長記録を持つ武藤敬司を引き合いに闘志をみなぎらせた。

 自身としても年齢による衰えは感じないという。秋山は「今年で56だから老けてると言えば老けてるけど、頭の中にはまだ割と若い俺がいるんだよね。その頭の中の自分の動きと体の動きにそんなにズレを感じないし」と拳を握る。その理由を「もともと飛んだりはしてないから消耗も少ないし、体重もそんなに減少してないから」と自己分析した。

 勝てば31日の東京・後楽園ホールで上野勇希と防衛戦を行う過酷日程だが「そこはあんまり考えない。俺の予備のエネルギーはどこかにあるだろうから。そんなこと今までいっぱいやってきたからね」と不安なし。それどころか「その先はちょっと〝外〟を向いてもいいかなと思うね。正直、今の俺ならそんなにリスクはないから」と上野戦の先に他団体に打って出ることも示唆。「高木(三四郎)さんが困ることがしたい。三沢(光晴)さんを困らせたようにね」と予告した。

 波乱を起こすべく、まずは最年長戴冠を達成したい。