パ首位のソフトバンクは27日の楽天戦(秋田)に3―1で逃げ切り、連敗を4で止めた。中12日で先発した大津亮介投手(26)が5回3安打、無失点の好投で3勝目。「チームが連敗中だったので『絶対に今日は負けられない』という強い気持ちで投げた」という言葉通り気迫のこもった62球で大役を果たした。
打線は2回に野村の併殺崩れの間に先制。4回は今宮が通算400犠打目となる送りバントでつくった得点圏のチャンスを生かし、柳町の適時打で貴重な2点目を奪った。さらに海野のスクイズで効果的に加点。序盤に主導権を握り、楽天の反撃ムードを要所で食い止めた。
残り30試合を切り、2位・日本ハムとシ烈な優勝争いを繰り広げる中で何としても大型連敗を阻止したかった。3番手・藤井が1点を返され、なおも7回二死満塁のピンチを背負うとベンチは勝負に出た。8回の男・松本裕樹投手(29)を急きょ投入。こん身の真っすぐで窮地をしのぐ、圧巻の火消しだった。右腕にとっては今季初となる〝回またぎ〟で相手に傾きかけた流れを完全にシャットアウト。8回も投手強襲の打球を右足に受けながら、ひょうひょうと後続を断つなど絶対的セットアッパーの面目躍如だった。
試合後、小久保裕紀監督(53)は回またぎ解禁の勝負手に「地方球場でブルペンが真裏にあるので、倉野コーチが電話ではなく直接やり取りをして(決めた)。松本の回またぎは全くシミュレーションしていなかったけど、こういう展開で連敗中だったので、今日は悔いのないようにいこうと思った」と臨場感たっぷりに説明。勝利への執念が垣間見えるベンチワークだった。「今日みたいな試合をしていたら(ペナント争いで)最後おもしろいというか、勝ち切れると思う。今日みたいな戦いを続けましょう」と語り、バスに乗り込んだ指揮官。価値ある1勝に大きな手応えがにじんだ。












