阪神・伊原陵人投手(25)が20日の中日戦(京セラ)で先発し、今季最多の111球を投げながらも6回7安打2失点で6敗目を喫した。スコアは1―2だっただけに、初回の2失点が悔やまれる内容だった。
 
 チームは敗れたものの、マジックを1つ減らして「20」とした。

 試合後の左腕は「結局、今日も初回ですか先制点とられてチームに流れを持ってこれなかった。きょう勝てなかった全て」と悔しさをにじませた。

 初回だ。先頭のブライト、田中、岡林に3連打を許しあっという間に先制点を献上。一死二、三塁からはボスラーに遊撃への適時内野安打を許し2点目を失った。2回以降は修正し、降板する6回までゼロを並べた。

「低めにしっかり集めて打たせて取ることを意識することでリズムが出た」と修正力の高さをのぞかせた。それだけに立ち上がりの乱調が悔やまれる。

 7日の前回登板となった中日戦(バンテリン)では初回に1失点。その前は7月31日の広島戦(甲子園)で初回に3点を献上している。初回の失点が続いている点については「先発投手として立ち上がりは大事。最近ちょっと続いているんで」と反省の弁を口にしたが、6回2失点のクオリティスタート(6回以上、自責点3点以内)を責めることはできないだろう。

 藤川監督は初回の失点について問われると「知らなかったです。初回、そんなに捕まったんですか? (イニングを)しっかり投げきれたし、よかったと思います」と返答。事実として3試合連続で初回に失点しているのだが、決してとぼけたわけではない。指揮官が重要視するのは年間、トータルのパフォーマンスであり、メジャー流の「イッツ・ア・ニュー・デイ」の精神。期待しているからこそ起用している姿勢を示した。

 黒星が先行したが、まだ試合は32試合も残っている。6月8日オリックス戦以来、白星から遠ざかってはいるが、チームが好調なだけにV字回復のチャンスもある。現状の5勝、防御率2・04の成績は新人王とて不可能な数字ではない。