第107回全国高校野球選手権大会の第13日(19日)、準々決勝の第1試合に登場した京都国際は山梨学院に4―11で敗れ、夏連覇の夢が途絶えた。

 試合後、エースの目に涙はなかった。先発の西村一毅投手(3年)は2回、本塁打を含む4連打などで一挙5点を奪われた。5回にも3点を奪われ7点ビハインド。試合の大勢が決してしまったが「(気持ちが)切れてしまったら2年半やってきた意味がない。どれだけ打たれても気持ちを切らさず投げ切る」とマウンドに上がった。最後の試合は131球を投げ6回10安打9失点。強力打線に打ち込まれ「コースに投げ切ってもそれを振り切られて打たれてしまった。自分の球が通用しなかった」と淡々と語った。

 昨年夏は2年生ながら1学年上の中崎とともにチームをけん引。決勝では1イニングを抑え優勝投手となった。連覇を目指して取り組んできたが、準々決勝で敗れた。「秋、春、夏と大事な試合で自分のせいで負けてしまった」。左腕の言葉からはエースとしての責任感がにじみ出た。

 2年連続で踏んだ甲子園のマウンド。左腕は「チーム的にも個人的にもすごく成長させてもらえる場所」と振り返った。「支えてもらった方に感謝して、野球ができることが当たり前じゃないことを噛みしめて、これからも取り組んでいきたい」と周囲への感謝を述べ、聖地を去った。