陸上女子100メートル障害で2024年パリ五輪代表の福部真子(日本建設工業)に〝笑顔〟の花が咲いた。
同年12月に頸部リンパ節に良性の炎症が起きて発熱などが生じる菊池病を発症したと公表。「アスリートとして弱みを見せたくないし、隠したいという思いもあった」と明かす一方で「私も何か発信することによって、誰かの助けになれば」。同じような症状で苦しむ人たちのために、引き続き陸上と向き合う道を選んだ。
高熱が出る機会は減ったとはいえ、現在も37度台の熱が出ることは日常茶飯事。練習をセーブし、出場試合数も調整しながら世界選手権(9月13日開幕、東京)の参加標準記録(12秒73)切りを目指していたが、実業団・学生対抗競技大会(9日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)では参加標準記録に100分の1秒届かず「菊池病になっていなかったら」と大粒の涙を流した。
それでも、ナイトゲームズイン福井(16日、福井県営陸上競技場)同種目決勝では序盤から安定した走りで12秒73(追い風1・4メートル)をマークして優勝。参加標準記録にピタリと乗せ、世界への道を勝ち取ると、レース後には他選手と満面の笑みで写真に収まった。
25年春の本紙インタビューでは「やっぱり走ること以外で自分が人の気持ちや心を動かせるとは思えないので、自分のやれることをやりたいです」と語っていた福部。自らのパフォーマンスで希望を届けてみせる。












