陸上男子400メートルリレー日本代表の桐生祥秀(30=日本生命)らが11日に都内で公開練習を行い、新たなバトンパスに挑戦した。

 同練習には桐生のほかに小池祐貴、多田修平(ともに住友電工)、小室歩久斗(中大)、林明良(慶大)が参加。ダイヤモンドリーグ第11戦(7月18日、英国・ロンドン)に向け、1走・多田、2走・小室、3走・桐生、4走・小池を想定して連携を確認した。

 今回のチームは、日本が約四半世紀にわたって磨き上げてきた伝統のアンダーハンドパスではなく、オーバーハンドのバトンパスに取り組むことを決断。始めはタイミングが合わない場面も見られたが、最後は全区間でスムーズな受け渡しができるようになった。

 オーバーを使うのは高校生以来だという桐生は「高校では前の走者(の100メートルのタイム)が10秒8とかだったので、ほぼ後ろを向いてもらっていた。オーバーをちゃんとやったことがほぼないので結構難しい」と正直な感想を口にした。

「桐生くんとは何回もやっていたので、なんとなく覚えていた声の距離感よりも遠く感じる」という小池の意見に桐生も同調。「アンダーに慣れている分、出てくる手が思ったよりも低い。全力で走る距離感というのも難しい。もっともっとやっていかないといけない」と今後の課題を語った。

 一方で「やってみたいのもあったし、まあまあ楽しみ」と新たな試みに胸を躍らせる。「今回はたまたま全員身長がデカいメンバーではないが、サニブラウン・ハキーム(東レ)や飯塚翔太(ミズノ)みたいに手が長い選手だとより利点があると思う」とタイム短縮の可能性も感じているようだ。

 まずは2027年の世界選手権(北京)の出場権獲得へ「37秒6、7あたりを出せれば」と目標を語った。リレー侍は変化を恐れず、貪欲に進化を求める。