新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」は16日有明大会で準決勝が行われ、IWGP世界ヘビー級王者で前年度覇者のザック・セイバーJr.(38)がKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介=30)に敗れ、無念の終戦となった。

 Bブロックを1位で突破したザックは、デビッド・フィンレーとの決勝トーナメント進出者決定戦を制したBブロック3位の竹下を迎撃。得意の関節技地獄に引きずり込んで試合を優位に進めた。ザックドライバーでマットに突き刺さし、そのまま変型アームバー、三角締めに捕獲し、竹下を追い詰める。

 しかし、激しい打撃戦からコーナーポスト上での攻防を制されると、雪崩式ブレーンバスターで垂直落下。危険な角度でマットに突き刺さり、最後はワガママからレイジングファイヤー(旋回式ファルコンアロー)で3カウントを奪われた。

トップロープからの危険技で落とされたザック・セイバーJr.
トップロープからの危険技で落とされたザック・セイバーJr.

 史上5人目の連覇、そして史上3人目の団体最高峰王者としてのG1制覇という快挙を逃したザックは、バックステージで「王者が決勝に行けるわけがないという考えは間違いだ。2年連続で優勝できると思ってた。俺は自信があった。結局、俺が決勝に進むのを止めるために、あの男は文字通り俺を殺そうとしてきた。大声で言ってやるよ。おめでとう。今日、お前はより優れたレスラーだった」と竹下を称賛。

 その一方で「王者でいながらG1敗退なんて、マジでクソほど最悪だ。こともあろうに、決勝でEVILと対戦することをものすごく楽しみにしていたんだ。全世界に向けてアイツを30秒で仕留めて、優勝テープが片付けられないうちにパブで祝杯をあげようとしてたのに…」と決勝進出を逃したことを悔やんだ。

 さらにザックは「俺は竹下に優勝してほしい。成田(蓮)、(海野)翔太、そして竹下だ」と、今大会で敗戦を喫した3人の名前を挙げて防衛戦の候補に指名。「もしEVILが優勝したら、たぶん多分俺は太平洋に身投げするから王座は空位になるってことだ。最悪だ、負けるのは最悪だ。頭から落とされるのもクソほど最悪だ」と、何だかとんでもないことまで口走るほど、悔しさをあらわにしていた…。