第107回全国高校野球選手権大会の第9日(14日)第3試合で今春センバツVの横浜(神奈川)が綾羽(滋賀)に5―1で勝利。1998年以来の春夏制覇に向け、歩を進めた。1点ビハインドの4回からマウンドに立った織田(2年)が最速152キロの速球で無失点の好リリーフを見せ、打線は相手のミスを巧みに攻めて得点を重ねた。
チームには村田監督の考えでグラウンドや寮などに四字熟語が飛び交っている。「横浜1強」を掲げた新チームが始動した昨夏から、村田監督がミーティングの際に四字熟語を多用し始めて次第に浸透。母校・長浜グラウンドに置かれたホワイトボードには「猛攻堅守」「疾風迅雷」「豪打一振」「緩急自在」などの四字熟語と意味が記されており、選手らは毎日その一言一言に目を向ける。
特に監督の座右の銘でもある「力戦奮闘」は選手の胸に深く刻まれ、ある選手は「四字熟語の話を聞いているうちに、部員の間では自然と野球の意味で言葉を捉えられるようになった」と胸を張った。
一方で暗黙の〝四字縛り〟に頭を抱える選手も…。それは練習前や朝の散歩の時間に行われる一人ひとりが持ち回りで行う1分間スピーチ。野球界、財界、作家など各界の偉人が残した言葉を引用しつつ、チームに足りない要素や伝えたいことを発表するというものだ。だがやはり四字熟語を交えて語るケースが多く、回を重ねるうちに格言の枯渇に陥りかねないと内心ハラハラ。発表前日から格言を探して辞書やウェブサイトを眺め「無意識に漢字4文字にアンテナを張っているかもしれない。結構プレッシャーになってますね」と困惑する選手もいる。
「打てなくても走塁やバントから点が取れた。織田の投入で一気に流れがきた」と2勝目をかみしめた村田監督。「春夏連覇」の大目標の四文字を達成できるか。












