新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」10日群馬大会のAブック最終公式戦で、棚橋弘至(48)が「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVILに5敗目を喫し、無念の終戦となった。
来年1月4日東京ドーム大会で引退を控える棚橋にとって、今大会は泣いても笑っても最後のG1。最終公式戦の相手・EVILはその偉大なキャリアに敬意を表してか、戦前から「正々堂々」の勝負を呼びかけてきていた。
その言葉通り、EVILは今大会の公式戦でセコンドについていたドン・ファレやディック東郷を連れず一人で入場し、クリーンファイトを展開。棚橋もこれに呼応して一進一退の攻防が繰り広げられた。
ところが10分過ぎ、スリングブレイドからのハイフライフローを回避されると、ファレと東郷が花道から姿を現す。レフェリーの注意が場外に向いている間に、棚橋はリング上でEVILのパウダー攻撃を食らってしまう。そのまま3人がかりで暴行を加えられると、最後はEVIL(変型大外刈り)で力尽きた。さらに決着後のリング上では「オイ、棚橋よ。全部ウソに決まってんだろバーカ! ハッハッハ~」と罵倒された。
バックステージに倒れこんだ棚橋は「人生最後のG1クライマックス公式戦がこの終わり方は…悔しいな。そうか、もう俺の人生でG1に出ることはないのか…」とぼうぜん自失。
それでも上半身を起こして「ワガママ言ったかもしれないけど、G1、出て良かったと思います。過酷なシリーズのG1で、自分が何者であるか、引退が決まっている人間であっても、俺はプロレスラーなんだって心の底から思いました」と総括した。
最後に棚橋は「新日本の選手になったんなら、G1を目指してほしい。G1優勝を目指してほしい。IWGP世界ヘビーも目指してほしい。そこに切磋琢磨が生まれて、新日本はこれからも続いていきますから」と次の世代にメッセージ。歴代最多23回の出場で、通算101勝73敗8分けという比類なき成績を残した逸材の、最後の夏が終わった。













