第107回全国高校野球選手権大会第5日(9日)第3試合は佐賀北が青藍泰斗(栃木)を今大会5度目のタイブレークの末、5―4とサヨナラで下した。中盤から一歩も譲らない投手戦の展開。4―4で迎えた延長10回、エース稲富(3年)が気迫の連続三振で無失点に押さえると、その裏にドラマが待っていた。
一死満塁と相手左腕の永井(3年)を追い詰めると、2番・山下(2年)が2球目にスクイズを成功させ、三走・塚原(1年)がホームイン。劇的な幕切れで〝がばい旋風〟を巻き起こした優勝した2007年以来、18年ぶりの甲子園白星をマークした。
140球を8安打4失点で最後まで投げ切った稲富は「ここで決める、絶対勝つというつもりでいた。(延長10回は)1点はOKで、自分が絶対に抑えるという気持ちで投げた。今日は序盤に4失点してしまったのでそこが次に向けての反省。6回からはゼロで抑えられてよかった」と胸を張った。
両者ともに8安打、2失策。しのぎ合いで接戦を制した本村監督は「苦しかった。ミスもありながら粘りの野球であきらめずによくやった。(最後は)スクイズは行くと決めていた。山下はバントもうまいので、いいところで回ってきたと思った」と選手をねぎらい、エース右腕の力投に「もっと防げるところはあったけど、カットボールとストレートの組み立てができていた。上出来だった。(最後は)さすがの一言です」とうなずいた。
指揮官は2012年に主将として甲子園に乗り込み、初戦敗退。かなえられなかった壁を破り「私も勝てなかった甲子園で勝ちたい、という思いで指導者を目指した。選手に連れてきてもらった。選手がよくやってくれたのでありがとうと言いたい」と感謝した。












