新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」3日福岡大会のAブロック公式戦で、棚橋弘至(48)が辻陽太(31)から3勝目を挙げ、G1通算100勝を達成した。

 来年1月4日東京ドーム大会での引退を控えている逸材が、金字塔を打ち立てた。実に23回の出場で積み重ねてきた勝利数は歴代最多の「99」。節目の白星を挙げたのは、かつての付け人・辻からだった。

 串刺しニーアタックからジーンブラスターを狙われた棚橋は、カウンターのスリングブレイドで迎撃。しかし必殺のハイフライフローは回避されてしまい決定打を放てない。

 激しい打撃戦からヘッドバットでダウンすると、ストンプを連発される。それでもジーンブラスターをかわしてドラゴンスープレックスを発射。雪崩式スパニッシュフライを狙った辻を強烈な張り手でリングに叩き落とすと、ハイフライアタックをさく裂させる。最後は背中への一撃から正調へとつなぐハイフライフロー2連発で激闘に終止符を打った。

ハイフライフローで辻を仕留めた棚橋
ハイフライフローで辻を仕留めた棚橋

 優勝争いに生き残った棚橋は「まだまだ俺も諦めてませんから。生まれてから、諦めたことないから。最後まで全力で、ちょっくら優勝してきます」とマイクアピール。代名詞のエアギターからの「愛してま~す!」で大会を締めくくった。バックステージでは「勝因は何だろうね。みんなの声援かな。苦しい時も、もう駄目だと思う時も、みんなが応援してくれて、まだ動ける、まだ返せるって。25年間やってきた…俺はしぶといね」と苦笑しつつ「見返してやるよ。温情で出たわけじゃないって。ここから俺が大躍進するから。ビビるぞ? 誰も想像してない結末を見せてやるからな」と力強く宣言した。

 G1通算勝利数の2位はオカダ・カズチカ(80勝)、3位は内藤哲也(77勝)と、すでに新日本を退団した選手たちで、100勝の大台は不滅の大記録となる可能性もある。「100勝とは言っても、振るわない時もあったし、そこからコツコツ積み上げてきた数字かな。100勝…これはもう誰にも破られないかもしれない。そうすれば100年に一人の逸材が見事に証明できました。でも通過点です。ここから101勝、102勝と積み上げていくから、ご期待あれ」と誓った逸材は、さらなる高みを目指して戦っていく。