プロレス会場として知られる東京・新宿フェイスが31日、8団体23選手が出場する20周年興行「milestone」を開催する。この節目の大会を前に、同会場を統括する小川愉可さん(51)がその歴史を振り返りつつ、リングにまつわる意外なエピソードを語った。
新宿フェイスを運営するヒューマックスエンタテインメント社でマネジャーを務めている小川さんは、オープン当初からスタッフとして関わっている〝生え抜き〟だ。オープン直前の2005年6月にスタッフになったとして、当時を「もともとリキッドルームというお店で、そこにリングを入れたりして転換する工事の真っ盛りみたいなタイミングの時でした」と振り返る。
会場としてオープンしたのは同年7月29日。こけら落としは女子格闘技とプロレスのイベント「W―FACE」だった。このイベントでは格闘技5試合とプロレス1試合が開催された。そのプロレスの試合に出場していたのが、尾崎魔弓だ。尾崎は20周年興行にも出場し、HARASHIMA、納谷幸男と組んでシン・広田さくら、アントーニオ本多、正田壮史with高木三四郎組と対戦する。小川さんは「最初の試合も20周年興行も関わるのは、私と尾崎さんだけになるかもしれないですね…」と感慨深げだった。
実は新宿フェイスは、そんなオープン当初と現在でリングが違う。今は〝2代目〟なのだ。小川さんは「天井が高い会場ではないので、最初のリングは高さがちょっと低かったんです。レスラーの方がトップロープから飛ぶことを考えたり、お客さんからの見やすさも考えたりしてそうしました」と明かす。だが、その後しばらくして通常と同じ高さのリングになった。その理由を「レスラーの方々やお客さんから『もうちょっと高い方がいいんじゃないか』ということで、入れ替えることになったんです」と明かす。
実際、新宿フェイスを訪れてトップロープと天井の近さに驚いた人も多いはず。コーナー最上段からムーンサルトプレスを敢行すれば、足が天井にぶつかってしまうのではないかと心配してしまうほどだ。だが、意外にもこれまで天井にぶつかったレスラーはいないとのこと。小川さんは「レスラーの方の空間認識能力の高さはやっぱりすごいというか。今まで当たったことはなくて。一度だけ、アジャ(コング)さんの一斗缶が上に当たったことがありますけど、それだけですね」と話した。
20周年を迎える新宿フェイス。後楽園ホールに続く「第2の聖地」として歴史を刻み続ける。












