ボルチモアの日本人オールドルーキーに再び熱視線が集まっている。オリオールズの菅野智之投手(35)が本拠地ロッキーズ戦で6回91球、4安打2四球1失点、自身最多タイの8奪三振と快投。チームは5―1で勝利し、自身も今季8勝目を飾った。
今季20試合目の登板で他球団からの評価を再び高めた格好となっている中、オリオールズの地元有力紙「ワシントン・タイムズ」はチーム内で菅野の残留を望む声が高まっていると報じている。
トレード期限(8月2日=日本時間3日)を目前に菅野は前回登板の22日(同23日)・敵地ガーディアンズ戦でMLB移籍以来ワーストの5四死球となり、4回途中4失点でKOされるなど被弾率の高さも相まって不安定さがネックとして浮き彫りになっていた。しかしながら前出の「ワシントン・タイムズ」によれば今回の好投によって「ベテランならではの修正能力の高さ」をストロングポイントとして捉える向きが他球団から評価され、菅野には複数球団が興味を示しているとされる。
だが、その一方で地元では〝放出反対〟の機運が急上昇。とりわけ指揮を執るトニー・マンソリーノ監督代行(42)は管野について「彼は必要な男だ。彼が投げれば我々は勝てる」と断言。クラブハウスでも信頼は厚く「勝ち方を知る男」としてチームの精神的支柱となっているという。
管野本人はトレード候補に挙がっていることに「初めてのことなので何が起こるか分からない」としつつも、暗に残留を熱望。だがオリオールズが再建途上であることや単年契約となっている管野の年齢的な要素もあり、ポストシーズン進出を狙える位置にいる他球団が勝負のラストピースとして現時点でもボルチモアのフロント陣に水面下で〝商談〟をもちかけているとみられる。
一方で、チームメートや監督代行は「このまま菅野で勝負に出るべき」と強調。今年は諦めムードとなっていながらも2026年以降のワールドシリーズ制覇を見据える中で「勝てるベテラン右腕を手放す選択肢などない」というのが現場の見解のようだ。
マンソリーノ監督代行は「確かに私が他球団の編成担当者なら(獲得要員として)彼を指名するだろう」としつつも「彼はクラブハウスの人気者。他の選手たちは彼にちょっかいを出し、彼もチームメートをからかう。ムードメーカーなんだ」と訴えている。
果たして35歳の日本人右腕は次回登板となる8月以降、どのユニホームをまとってマウンドに立つのか。今回の登板がオリオールズでの最終マウンドとなるのか。去就の行方が注目される。










