新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」27日名古屋大会のAブロック公式戦が行われ、大岩陵平(26)が棚橋弘至(48)との初シングル戦を制し3勝目を挙げた。初出場初優勝へ突き進む大岩だが、その一方でひそかに主張し続けているのが来年1月4日東京ドーム大会でリングを去る棚橋の引退撤回。Aブロックの選手に〝包囲網〟結成を呼びかけると同時に、勢い余って社長退任まで要求した。
棚橋と一進一退の攻防を繰り広げた大岩は、THE GRIP(ローリングラリアート)を首固めで切り返されるも3カウントは許さない。そして追撃のTHE GRIPで激闘を制すと「G1クライマックス、優勝をつかむのはこの俺だ」とマイクアピールした。
来年1月の引退を控えている棚橋はG1通算で歴代最多の99勝を挙げており、100勝の金字塔に王手をかけていた。大岩は「俺が100勝目(の相手)になるってのは一番許せなかったし、今日は何がなんでも(勝ちたかった)」と振り返る。さらに大会後に本紙の取材に応じ「このまま負け続けてG1が終われば、100勝達成できないわけじゃないですか。あと1勝のまま引退する棚橋さんじゃないと思うので。これから公式戦で棚橋さんと戦う選手には、全員勝ってくれと言いたいですね。皆で引退阻止包囲網を結成しましょう」と呼びかけた。
実は大岩は団体きっての〝棚橋引退反対派〟。その理由について「お客さんが求めてると思うんですよ、棚橋弘至というプロレスラーを。全盛期と比べて動きが悪いのも含めて渋さというか、それがまたいいなって思うので。僕だったら引退はしないなって思いと、単純に寂しいからですね」と説明する。棚橋の引退理由は社長業に専念するためで、大岩が寂しいとか知ったことではないのだが…。「それもそれでどうなのかと思うんです。だったら僕はプロレスラーでいてほしいですね。もしもどちらかを捨てるのであれば、社長を捨ててほしいですね」と、純粋無垢過ぎるがゆえに社長退任要求に等しい発言まで繰り出したから減俸ものだ。
ともあれ、これで3勝2敗と勝ち星先行。昨年9月にノア国内武者修行から凱旋した大岩は、小島聡との出場者決定戦を制しG1への切符を自力で手に入れた。「予選から入ったっていうのは、確かにちょっと危機感というか『見返してやろう』みたいな気持ちはあったんですけど。本戦に入ってしまえば、皆一緒なのでのびのびやってます。シングルで自分のプロレスを確立してきてるかなという実感はありますね」。初出場の超新世代が、一気に頂点をつかみ取る。












