やはり球宴でも〝主役〟となりそうだ。パ首位の座を堅持する日本ハムの新庄剛志監督(53)が「マイナビオールスターゲーム 2025」(23日・第1戦=京セラ、24日・第2戦=横浜)で「情報収集」と「新たなスター輩出」に乗り出す。全パのヘッドコーチとしてベンチ入りする指揮官は、とにかくやる気満々。悲願のリーグ優勝を成し遂げるためだけでなく球界全体の活性化ももくろみながら妙案を練り上げ、夢舞台のベンチ裏で実行に移そうとしている。
球宴を目前に新庄監督は〝舌口調〟だ。「(球宴は)選手がメインですから」というものの、当日の役割を問われると「何か面白い(パフォーマンスの)準備というものはもう1か月半前からしているので」とニヤリ。その上で「僕は(主役を)奪いにはいかないですけど…リルビット(少し)ね。リルビット奪いにいくから。ああいう場に行くと急にスイッチが入って別人になる。違う僕が登場するからね」と笑みを見せながら続け、早くも何かしらの「新庄流パフォ」で球宴を盛り上げることを予告している。
その一方で指揮官は自軍のリーグ優勝に向け、全パのベンチ内でどうしてもやりたいことがあるという。それが選手たちとの「話し合い」だ。
球宴は周知の通り、各リーグを代表する一流選手たちが集う。同時に普段は「敵」として戦う選手たちと腹を割って話すことができる数少ない場でもある。そこで指揮官は、この機会を有効活用。他球団の選手たちから本音を聞きだし、後半戦の戦いのヒントに役立てたいというのだ。
もっとも「情報を得る」だけでは不公平。指揮官自らも積極的に球団の垣根を越え、気になる選手には助言を与えるつもりだ。新庄監督は、その思いをこう漏らす。
「やっぱりせっかくの機会だからいろいろな選手に話を聞きたい。バッティングとかどうやって投げてんの、とかね。でも、逆に(他球団の選手から)聞かれたりしてね。『ベンチから僕、どう見えてます』とか、『どこが悪いですか』とか。普通は教えんけど…僕はバリバリ教えますよ(笑い)。『もう少しタイミングが』とか、『ちょっと肩が入り過ぎてるからもう少し水平に』とかね。それで後半戦絶好調になってくれればいい」
この際、敵味方は関係ない。新庄監督の胸の内にはせっかくの貴重な機会だからこそ、お互いが出し惜しみすることなく交流を図り、日本のプロ野球界全体がさらに発展していけばいいという強い思いがある。
「やっぱり(他球団の選手でも)みんなプロ野球選手だし同じユニホームを着てる仲間なんですから。僕の一言のアドバイスで変わってくれて、スーパースターになってね。『あの時のボスの一言で変わりました。変わることができました』ってね。言葉の力ってあるから。そういうとこも(球宴の)楽しみの一つかなって思います」
日頃から「球界全体を盛り上げたい」と力説する指揮官。球宴はその思いを体現できる最高の大舞台だ。策士・新庄監督の動きに注目が集まる。












