広島は17日のDeNA戦(マツダ)で6回途中降雨コールドゲームとなり、1―1のまま引き分けた。雨による3度の中断の末、プレーボールから4時間を越えた22時16分に試合終了が決定。試合後の新井貴浩監督(48)は「(試合のない)明日しっかり休んで、明後日につなげていきたい」と今季5度目の引き分けとなる消耗戦を戦ったナインをねぎらった。

 実際のプレー時間が1時間54分、降雨による中断は2時間21分。中断時間のほうが長い〝珍試合〟となった。

 まだ7月はカード勝ち越しがない3勝9敗3分け。厳しい戦いが続くとはいえ、諦めるわけにはいかない。鯉将は夏本番の現段階から〝勝負手〟を繰り出していく。

 上位再浮上へ向けて解禁するのが、先発陣の中5日登板だ。今季の先発陣では大瀬良大地投手(34)、床田寛樹投手(30)に1度ずつあったが、いずれも雨天中心等での「スライド登板」の影響によるもの。開幕から基本的に6人が中6日で回り続けた先発ローテーションにおいて、戦略的に間隔を詰める狙い――。それは当然ながら上位再浮上を期し、エース格の登板頻度を増やしつつ勝算を高めていくものだ。

 その両輪を担うのが、12球団トップの116回を投げる森下暢仁投手(27)と、同じく5完投3完封の床田の2人。防御率はともに2点台前半とリーグ屈指の安定感を誇る。

 広島は23、24日の球宴で先発メンバーが選出されていない。前半戦最終カードとなる19日からのヤクルト3連戦(神宮)も含め、リーグ後半戦へ向けてローテ戦略の布石を打つことができるのも「追い風」だ。前半最終戦の21日・ヤクルト戦では、15日のDeNA戦(マツダ)で8回117球を投げた左腕・床田の中5日での登板も検討されている。

 開幕から週末のカード頭を投げ続けた右腕エース・森下も同様だ。後半戦開幕こそ、これまで同様に週末カードからの〝船出〟も、8月2週目以降は長丁場となる9連戦をメドに中5日登板が検討されており、さらなるフル回転を期待されることになる。

 今のところ左右両輪の投入が見込まれている相手は、首位・阪神、巨人、DeNA。17日現在で4位の赤ヘルにとっては是が非でも、たたかなければならない上位3球団となる。再浮上ための大事な「ミッション」となりそうだ。