レッドソックスのアレックス・コーラ監督が「彼は間違いなく、今季のゴールドグラブ(賞)の最有力候補だ」と断言するセダン・ラファエラ外野手(24)がメジャー3年目の前半戦を打率2割7分1厘、14本塁打、48打点、13盗塁で折り返した。

 守備範囲が広いだけでなく、最速94マイルを誇る強肩外野手で、チームでは守備の要という立ち位置だ。ところが打撃の方がサッパリ。5月25日のオリオールズ戦終了時点で打率2割2分、2本塁打、19打点、出塁率2割7分5厘まで落ち込んだ。

 ところが翌26日からのミルウォーキー遠征中、コーラ監督と打席でのアプローチについて話し合うと、覚醒モードに突入。

 6月は打率2割8分3厘、6本塁打、13打点、出塁率3割2分7厘をマークし、7月は打率3割9分、5本塁打、15打点、出塁率4割5厘に上昇した。

「僕はまだ(メジャーで)学んでいる最中で、それはこれからもずっと続くと思う」と謙遜するが、「自分の問題点を理解し、相手投手の配球パターンが読めるようになった。いつもうまくいくわけではないが、よく考え、自分が賢くやれば確率は上がるはず」と明かす。

 具体的には「2ストライクから(右投手が投げる)外角へのスライダーを追いかけることが多かったんだ。だから、そのスライダーにどう対応するか、投球の軌道に対してバレル(バットの芯の部分)をどう出すか、強くコンタクトするために身体をどうコントロールするか」と説明。普段取り組んでいる練習での課題が、この数か月間でより具現化され、結果に結びついている。

 オランダ領キュラソー出身のラファエラは16歳10か月だった17年7月、レイズからも同額のオファーを提示されたが、「子供の時からの大ファンだった」というレッドソックスと契約。契約金はわずか1万ドル(約147万円)だったが、24年に8年総額5000万ドル(74億円)の契約を手にした。

 フェンウェイ・パークのファンからは際立って大きな拍手、声援を受けるようになった24歳は「しっかり準備して、フィールドに入れば目一杯プレーするだけ。今はどの試合も、どの遠征も楽しくやっているよ」。26年のWBCではオランダ代表の一員としてプレーする予定だ。