MLBのオールスター戦が15日(日本時間16日)にアトランタで開催され、大盛況のうちに幕を閉じた。

 ドジャースひと筋に生き、レジェンド枠で出場したクレイトン・カーショー投手(37)は2回から2番手で登板。ア・リーグ本塁打王のローリー(マリナーズ)を左直、ゲレロ(ブルージェイズ)を見逃し三振に仕留め、計6球で強打者2人を抑えるとマウンドにやって来たロバーツ監督から交代を告げられた。

 今季はここまでに4勝を挙げ、MLB通算216勝。今月2日(同3日)のホワイトソックス戦では3000奪三振の偉業も達成した。生きる伝説の雄姿を見届けたトゥルーイスト・パークに集まった各球団のファンからは、スタンディングオベーションが自然発生。カーショーはバックを守ってくれた内野陣の一人ひとりとハグを交わし、ダッグアウトに引き揚げる際には鳴りやまない拍手に投げキッスで感謝を伝えた。

 米メディア「ドジャースウェイ」は「オールスターでのカーショーの短い(そして英雄的な)活躍は、ドジャース引退を示唆しているのかもしれない」と報道。「ロバーツ監督は(カーショーが)マウンドから降りる際、彼にボールをキープするように言った。ファンはスタンディングオベーションを送り、カーショーはこう締めくくった。『みんな楽しかった! ありがとう!』」ともう二度と訪れることはない〝別れ〟かのように受け止めた。

 同メディアは「カーショーは以前から引退を示唆していた。ドジャースは昨年のワールドシリーズを制し、多くの人がこれで終わりだろうと思っていた。しかし、彼は2025年に復帰した。あと1、2年現役を続ける可能性はあるが、このあまりにもほほえましく心温まる球宴の光景から、ドジャースファンは先送りにしてきた現実について考えさせられるかもしれない」と覚悟していた。