どうした最強守護神――。巨人のライデル・マルティネス投手(28)に「メンタル不安」がささやかれ始めている。9日の中日戦(福島)で2点リードの9回から登板したものの痛恨の逆転3ランを被弾し、2試合連続黒星。798日ぶりのセーブ失敗で今季2敗目となり、チーム内で心配の声が飛び交っているという。

 前回登板の3日・阪神戦(甲子園)で同点の9回から今季初失点を喫し、チームもサヨナラ負け。この日は6日ぶりの登板となったが、結果は振るわず降板後はベンチで頭を抱えながら下を向き、今にも泣きだしそうな表情で顔をしかめた。それでもマルティネスは「(3日の阪神戦マウンドで打球が当たった左)脚の影響はなかった。何か他のもののせいにするつもりもないし、結果がすべてだと思う」。

 そんな助っ人右腕の「素顔」について、チーム内では「ラテン系なのにラテン系らしくない。まじめで実直なタイプ」と評されている。某選手によれば「性格的には他のラテン系選手と同じように明るいが、気分にムラがない。練習は日本人以上にするし、コーチの指示もしっかり聞く。責任感も強い」という。

 どちらかと言えば中南米出身の選手には、これまでの傾向から「ゴーイング・マイ・ウェイ」を貫く性格の持ち主が多い。気持ちの切り替えも早いことが長所とされているが、こうしたキューバ特有の〝ラティーノ気質〟をマルティネスはあまり持ち合わせていないようだ。

「優等生過ぎるのかもしれない。確かに責任感の強いところは長所と言えるが、もう少し肩の力を抜けるようになれば気持ちも切り替えやすい。うまくリフレッシュできていればいいが…」(チーム関係者)

 ここまでチームのリードを守り続けてきたマルティネスが、かつてないほどの大きな壁にぶち当たっている。