新日本プロレス6日の後楽園ホール大会で行われた「G1クライマックス」(19日、札幌で開幕)のAブロック出場決定ガントレットマッチは、タイチ(45)が制して2年ぶりの本戦出場を決めた。
前IWGP世界ヘビー級王者・後藤洋央紀が右肘負傷により、G1欠場が決定。これに伴い、今シリーズ中に行われていた出場者決定戦4試合の敗者(タイチ、石井智宏、チェーズ・オーエンズ、小島聡)に再びチャンスが到来した。ガントレットマッチとは、通常のシングルマッチで試合が開始され、勝者が次の選手とシングルマッチで対戦していき、最後に残った選手が勝者となる形式だ。つまり入場順が後になればなるほど、条件的には有利ということになる。
初戦ではオーエンズが小島を撃破。2戦目から登場したタイチはオーエンズを下すと、IWGPタッグ王座を保持するパートナー・石井と出場枠をかけた大一番で対峙した。
連戦となったタイチだったが、過去にも数々の激闘を繰り広げてきた石井と一進一退の攻防を繰り広げる。打撃戦からパワーボム、スライディングラリアートと猛攻を浴びながら、決定打は許さない。垂直落下式ブレーンバスターをデンジャラスバックドロップで切り返し、パワーボムで反撃に転じた。
ここから再びデンジャラスバックドロップ、ジャンピングハイキック、さらにはバックドロップホールドを決めたタイチだったが、3カウントを奪えない。さらにパイルドライバーで再逆転を許し、火の出るような打撃戦から掟破りのブラックメフィストを浴びてしまう。
なおも意地の張り合いは続く。タイチは垂直落下式ブレーンバスターをエメラルドフロウジョンで切り替えして攻勢に。カチ上げ式エルボーからラリアートが相打ちとなると、突進してきた石井にウンターの天翔十字鳳を発射。最後はブラックメフィストで激闘に終止符を打った。
昨年大会は出場者決定トーナメントで敗退。今年もカラム・ニューマンとの出場者決定戦(6月23日、後楽園)で敗れ、G1の女神に見放されたかに見えた。大どんでん返しでの本戦出場となったタイチは「G1優勝したかのように感極まっちまった。再びG1が俺を呼んでくれてよかったと思います。俺が史上初の敗者復活ドリームをつかんでやるからな。今年のG1クライマックスは俺について来い」とマイクアピールした。
「本当に去年、辞めようと思った。でも、今日こうやってつかみ取れたのは、G1クライマックスが俺を必要だと判断してくれたから。自分の手でつかみ取ったんだ。いいか、後藤が休んだから、枠が空いたからラッキーとかじゃねえぞ。違うんだよ、俺が引き寄せた枠だ。アイツの思い、関係ねえよ。すべて見返してやる。これだけ下から這いあがってきた人間が、どれだけ強くなってきたか、覚悟しとけ」
最後の最後、20人目に滑り込んだベテランが、真夏の祭典の主役となる。












