米国・AEWの「AEW DYNAMITE」300回記念大会(カリフォルニア州オンタリオ)が2日(日本時間3日)に放送され、メインではAEWコンチネンタル王者オカダ・カズチカ(37)が飯伏幸太(43)との因縁マッチを制した。

 ビッグイベント「ALL IN」(12日=同13日、テキサス州アーリントン)では、インターナショナル王者ケニー・オメガとの2冠統一戦を控えている。オカダはドン・キャリス・ファミリーと結託して、ケニーを担架送りに。飯伏はケニーの助っ人として、オカダの前に立ちはだかった。2人の一騎打ちは2021年10月の新日本「G1クライマックス」優勝決定戦以来。この一戦で飯伏が試合中に負傷し、TKO負けとなっていた。
 
 因縁渦巻く3年8か月ぶりの一騎打ちには、オカダがドン・キャリスとランス・アーチャーを引き連れて入場。序盤から薄ら笑いを浮かべて挑発しながら、飯伏を攻め立てる。場外戦で飯伏を鉄階段に叩きつけると、DDTでフロアに脳天を打ちつけた。飯伏は得意のキックを連発して反撃。その場飛びムーンサルトプレスから強烈なランニングニーでオカダを吹っ飛ばした。

飯伏(左)と対峙するオカダ・カズチカ(©All Elite Wrestling)
飯伏(左)と対峙するオカダ・カズチカ(©All Elite Wrestling)

 それでもAEWマットではダーティーファイトに徹してきたオカダは、試合運びが卓越している。変型ネックブリーカー、ダイビングエルボー弾から中指式レインメーカーポーズを決めて、「イブシ!」チャントを繰り返す観衆のヒートをあおった。飯伏も手の内を知り尽くすオカダのレインメーカーだけは決めさせず、カウンターで豪快なラリアート、ハイキックを見舞った。続けて危険な雪崩式タイガードライバーを繰り出した。

 オカダは後頭部からマットに叩きつけられるも、驚異の粘りを見せてカウント2でクリア。驚きの表情の飯伏はとどめのカミゴェを狙ったものの、オカダはロープをつかんで決めさせない。逆にロープの反動を利用し、ラリアートをぶち込んで逆転。カウンターのドロップキックから4度目のトライで必殺のレインメーカーを決めて、決着をつけた。

 新日本時代とは違ったファイトスタイルを貫いたオカダが因縁のライバルに快勝。試合後の姿も大きく変わっていた。ドン・キャリス一家のキャリス、アーチャー、ロッキー・ロメロとともに飯伏を蹴りまくって卑劣な暴行を加える。アーチャーがチョークスラムの体勢に入ったところで、テーマ曲が鳴ってイスを持ったケニーが救援に駆けつけて、オカダらを追い払った。

 続けてキャリス一家のトレント・バレッタを捕らえた。ケニーがパワーボムで投げたバレッタを、飯伏がキャッチしてジャーマンスープレックスで叩きつける破天荒な連係技を披露。飯伏とケニーは熱い抱擁をかわしDDT、新日本で暴れまくった名タッグ「ゴールデン☆ラヴァーズ」復活をアピールした。テキサス決戦まで残り10日。オカダ&ドン・キャリス一家とケニー&飯伏の抗争は、ますますヒートアップしていきそうだ。