新日本プロレス29日名古屋大会でIWGP世界ヘビー級王者の後藤洋央紀(46)に挑戦するザック・セイバーJr.(37)が、第2次政権樹立への思いを明かした。

 今年2月大阪大会で後藤にベルトを奪われたザックは、5月の米国・オンタリオ大会で挑戦するもまさかのダブルフォールでドローに終わり奪回に失敗。「ダブルフォールは現代のプロレスでは信じられないほど珍しいことなのに、俺はSANADAとの試合(2021年7月)に続く2回目のことなので余計に悔しい。だからこそ今回は完全な勝利を目指す。サブミッションでもTKOでも。今の後藤からベルトを取るためには彼を潰さなければならない」と完全決着を誓った。

 後藤が同王座最多記録となる8度の防衛に成功し「後藤革命」を掲げてファンから支持を集めていることを、ザックも認めざるを得ない。「王者としての後藤の存在を批判するのは基本的に無理だ。ファンはあれだけ頑張ってきたのに、いつもあと一歩のところで届かなかった後藤を応援しているんだ」と分析。「しかしだからこそ、この王座に終止符を打つには俺が最適だと思う。若いレスラーは後藤への応援に圧倒されるかもしれないが、俺は何も怖くない」とリベンジに自信をのぞかせた。

 棚橋弘至のプロデュース興行として行われる今大会は、棚橋&丸藤正道と清宮海斗&大岩陵平の越境タッグマッチがメインに据えられた。団体最高峰のIWGP世界戦は、ダブルメインという扱いながら事実上のセミとなっている。ザックは「俺が王者ならもっと意見できるだろうけど、今は挑戦者として、成功を収める前に文句を言うのは情けないと思う。俺が知っているのは、2度目の王者としてやるべきことがたくさんあるということだけだ。6月30日には、本来の自分の意見を言えるようになるだろう」と予告した。

「2024年8月から25年2月まで多くのことを成し遂げたが、俺はまだ始まったばかりだった。だから王座奪還は自分の中では〝続き〟のようなものなんだ。後藤は次の試合で、『世界一の技巧派レスラー』の称号では満足できないレスラーの真の力、そしてプロレス界の頂点に立つことを味わったレスラーが2度目のタイトルに飢えていることを感じるだろう」。最強外国人が後藤革命に終止符を打ち、再び新日本プロレスのかじを握る。