韓国メディアも悩める剛腕の行方を気にかけているようだ。「ネイトニュース」「OSEN」など複数の韓国メディアが19日、マリナーズ傘下3Aタコマを自由契約となった藤浪晋太郎投手(31)の現状について報道。22年オフにポスティングでメジャー挑戦した右腕がMLB3年目にしてマイナー解雇という現実に直面し、「MLBを放棄して日本復帰も」などと総じて厳しい見解を示している。

 藤浪の代理人スコット・ボラス氏が18日(日本時間19日)にサンディエゴで行われたパドレス対ドジャース戦に姿を見せ、メディア対応。「すべての交渉が可能なチームと話を始めている」と語り、MLBのみならず日本球界への復帰も含めた今後の選択肢を示唆したという。

 前出の「ネイトニュース」など複数の韓国メディアは藤浪が大阪桐蔭のエースだった高校時代、ドジャース・大谷翔平投手(30)と並び「ライバル」とも称された剛腕であった輝かしい過去も紹介。最速160キロ超の直球で鳴らし、プロ入り当初は「大谷以上」との声もあったとしながら、その後は制球難や私生活のトラブルに悩まされ、NPB通算57勝54敗、防御率3.41と伸び悩み「苦難の連続であった」と論じている。

 その一方でMLB移籍が転機となり、23年にアスレチックスと325万ドルで契約し、同年のトレードデッドラインのタイミングでポストシーズン進出を争うオリオールズへの移籍も経験。だが防御率7・18と低迷し、メッツ、さらにマリナーズと渡り歩いたが、MLB登板はなし。3Aでも防御率5・79と苦戦し、ここ最近こそ復調傾向にあったもののマリナーズからマイナー契約を解除され退団に至った。

 韓国メディアはこぞって「大谷のライバルが転落」「自分の実力を完全に発揮することはできなかった」と藤浪の現状を「奈落の底」と評しており、その論調は極めて辛らつ。果たしてかつての輝きを取り戻す舞台は用意されているのか――。キャリア最大の岐路に立たされた未完の剛腕に韓国のファンも興味津々のようだ。