新日本プロレスとDDTによる「一面対抗戦」が9日に後楽園ホール大会で行われ、矢野通(47=新日本)とスーパー・ササダンゴ・マシン(47=DDT)のシングルマッチは両者リングアウトによる引き分けに終わった。
矢野とササダンゴ、互いの団体を代表する頭脳派くせ者同士による「一面対抗戦」だったが、試合が進むごとに両団体を巡るキーパーソンたちが続々と登場する。両団体間には2015年に当時、棚橋弘至の「全団体、横一列で見てもらっては困る」発言によって遺恨が発生。同年11月後楽園大会でHARASHIMA&大家健に敗れた棚橋とYOHが顔を揃えたことにより、急きょ「プチ全面対抗戦」が実現することになった。
矢野&棚橋&YOHがササダンゴ&彰人&アントーニオ本多の6人タッグ戦で対戦。YOHにとって10年越しの雪辱戦だったが、棚橋が空気を読まずにハイフライフローでササダンゴを圧殺してしまう。ササダンゴは「もう新日本プロレスとは絶交」と通告した。
するとここでマッスル総合演出の鶴見亜門が登場。プロレス団体同士による無益な抗争をなくすためにプロレス平和維持軍が招聘されるという、とんでもない展開に突入する。試合を見ていない読者は一体何のことか分からないだろうが、実際に試合を見て書いた記者も自分で何を言っているのかよく分からない。
リング上では先ほどまで戦っていた矢野&棚橋&YOHとササダンゴ&彰人&本多が共闘し、プロレス平和維持軍のHARASHIMA&大家&高木三四郎&石川修司&MAO&大鷲透と12人タッグマッチで激突。今度こそYOHが高木をドラゴンスープレックスで沈めてDDTへのリベンジに成功した。
試合後のリング上では棚橋が「これから新日本プロレスとDDT、もっと力を合わせていってもいいんじゃないでしょうか。皆さん一緒にプロレスを盛り上げていきましょう」と呼びかけ、YOHも「小松洋平ことYOはキャリア13年目にして少しスターになれた気がします。本当のスターになれるようにプロレスを精いっぱい頑張っていきたいと思います」とマイクアピール。ここで危うく大会が終了しそうになってしまうが、矢野とササダンゴのシングルマッチの決着はついていない。
しかし矢野は「YOHが3カウントを取った今、私たちが戦う意味はあるのだろうか、いや、ないだろう」として、互いが合意した上での両者リングアウトを提案する。2人がリングを降りると会場中のファンとともに20カウントが数えられ、2時間6分32秒両者リングアウトでドローとなった。
最後はササダンゴが新日本勢に対し「あなたたちほど全プロレスラーにリスペクトを持って接してくれる人たちを僕は知りませんでした」と感謝を伝えて大団円。棚橋の「愛してま~す!」とマッスルの「3、2、1、マッスルマッスル!」が合体した「3、2、1、愛して~マッスルマッスル!」の大合唱で、「一面対抗戦」は幕を閉じた。














