阿部巨人のカンフル剤となるのか。球団は4年目左腕・山田龍聖投手(24)、4年目の鈴木大和外野手(26)と支配下契約を結んだと9日に発表した。これで支配下選手は65人となり、上限まで残り5枠となった。

 山田は2021年のドラフト2位で今季は育成選手として再出発。5月下旬までウエスタン・リーグのくふうハヤテにも派遣され、先発ローテの一角として防御率1・79をマークして支配下復帰にこぎ着けた。鈴木は21年の育成ドラ1で俊足が武器。50メートルは5秒79で今季の二軍戦でチーム3位タイの6盗塁を記録し、得点圏打率4割5分5厘と勝負強さも光った。

 晴れて一軍出場資格を得て、山田が「支配下になるためでなく、一軍で活躍するためにハヤテでもやってきたので。もうそこしか見てないです」と意気込めば、鈴木も「持ち味は足の速さ。それを絡めたバッティング、走塁、守備で一軍の戦力になれればと思います」と誓った。

 7月末の補強期限まであと5人を登録できる余裕があるものの「されど5枠」とみる声もある。チーム関係者の一人は「これまでは育成選手たちにとって『誰にでもチャンスがあるから、みんなアピールしろよ』という状態だったけど、5枠に減ったことで『あんまりウカウカしていると、このまま埋もれるからな』といった感じにレベルが1段階上がった格好」と分析する。

 また〝W昇格〟にも隠されたメッセージがあるといい「一度に2枠を削ることで、球団として当落線上にいる選手たちにムチを入れ、ハッパをかける狙いもあったのでは」と読み解いた。

 育成選手に昇格チャンスはまだあるものの、道が狭まったことは確かで競争が激しさを増しそうだ。