巨人が6日の楽天戦(東京ドーム)に0―2で零封負け。今季ワーストの5連敗を喫した。

 3日に終身名誉監督の長嶋茂雄さんが89歳で亡くなってから、初の本拠地開催。半旗が掲げられ、試合前には黙とうがささげられた。巨人の選手らは左胸に「3」の喪章を着けて臨んだ。

 チームの主軸・吉川を今季初となる1番に置き、増田陸を5番に据えるなど打線改造で臨んだが不発。初回と6回に訪れた2度の好機を逃し、無得点に封じられた。

 またもや長嶋さんに白星を届けることはできず。阿部監督は「(長嶋さんが)1つ勝つのは難しいよって言ってくださっているのかもしれないですよね。そう思って、やります」と前を向いた。

 必勝を期した一戦で悔やまれる黒星。しかしこの敗北はある意味〝試練〟なのかもしれない。

 打破するためには〝長嶋イズム〟の根源にある「勝利への執念」がカギとなるという。1993年の長嶋監督第2次政権時に松井秀喜さん(50)と同期で入団した村田善則総合コーチ(51)はこのように打ち明けた。

「(長嶋さんは)『勝つ』ということに対して執念を燃やしている度合いが明らかに違った。(一緒にいて)『勝負に対する執念』っていうものはすごく感じていたし、その厳しさも身に付けてもらったと思う。だからそこはしっかりと受け継いで、執念を持って一試合一試合やっていくしかない」

 長嶋さんの勝利へのこだわりは数多く目撃されている。監督時代、チームの悪いプレーにベンチ裏で思いきりドアを蹴り上げ、その衝撃で閉じ込められた〝珍事〟もあった。また中日との伝説の1994年「10・8」決戦前には、「俺たちは勝つ! いいか、もう一回言うぞ。俺たちは勝つ! 勝つ!」と自ら選手らを鼓舞しチームを勝利へと導いた。

 チーム関係者の一人は「ホームに戻ってきたから、今日は勝ちたい」と試合前に意気込んでいたが…。一日でも早い白星で長嶋さんを安心させたいところだ。