中日は30日、岩崎翔投手(35)の金銭トレードによるオリックス移籍を発表した。

 2021年オフに又吉の人的補償で加入した岩崎は、故障もあって3シーズンで22試合の登板。右腕は球団を通じて「ドラゴンズでは来て早々にケガをしてしまい、約2年半チームに貢献できず、申し訳ない気持ちでいっぱいです」とわびながら「新天地での活躍が恩返しになると思いますので、チームは違いますが、これからも応援よろしくお願いします」とコメント。トミー・ジョン手術を受けて2年以上のリハビリから復活し、今年4月1日の巨人戦(バンテリン)で移籍後初勝利を挙げたばかりだっただけにファンの間からは惜しむ声が上がった。

 今回の岩崎放出について井上一樹監督(53)は「オリックスさんがどうしてもという熱意がすごくあった。一番は(岩崎)翔が野球人生の最終コーナーにきていて、もうひと花というところに関して、翔の野球人生を考えたならということで首を縦に振ったということです」と苦渋の決断だったことを明かした。

 中日には清水、藤嶋、勝野、マルテ、梅野、祖父江、根尾らリリーフ右腕が豊富なだけに一軍での登板機会を得るのはなかなか難しい状況。岩崎のためにはドラゴンズにいるよりもオリックスの方が輝く可能性が高いと判断しての決断だった。

 その一方で指揮官は「うちも余裕なんかないですけど、これからいろんな形でこちらも動きたいし、ギブ・アンド・テイクという言葉もある。もらいたい、もらいたいばかりではいけない」とも漏らしていた。今回、オリックス側の要望に応えることで、今後中日サイドが戦力補強に動く時に協力を仰ぎたいという意味合いもありそうだ。

 チームでは福永が左手関節の骨折で28日に登録抹消。1―4で敗れた30日の巨人戦(バンテリン)では、9回の走塁で木下が左太もも裏を痛めて途中交代しており、井上監督も「ちょっときついかもしれんな」と戦線離脱を覚悟している。今後、野手の緊急補強に動く可能性もあるだけに球団サイドの動向にも注目だ。