文字通り、薄氷の勝利だった。DeNAが15日の阪神戦(横浜)に1―0で競り勝ち、4月5日以来の貯金1、同月12日以来の3位に浮上した。
三浦監督は勝ち越しの1点をもぎ取った8回の場面をこう振り返った。
「二死無走者から(投手の)代打・九鬼が三塁内野安打で出て、代走の石上が盗塁して、桑原が四球でつないで、牧が(中前)タイムリーで決めてくれました。今後もこういう粘り強い勝ち方を続けていきたいと思います」
ただ、何とか勝ったとはいえ、DeNA打線が得点力不足であることは明らか。5月は11試合で計23点、1試合平均2得点という貧打ぶりだ。殊勲打の牧も試合後は反省の弁を並べた。
「最近はなかなかチームを勝たせる一打というのを打ってなかったので、何とか1点を取れて本当によかった。最近は本当に投手陣の頑張りが目立ってて、ずっと最少失点できてるので、何とか楽に勝たせてあげるようにやっていきたいです」
チームは6カード連続で負け越しがない。粘り強い戦い方が続いているといえるが、このあたりで打線が爆発すればさらに勢いがつくはず。主将としてはどう考えているのか。牧は「キャプテンとしてね。そうっすねえ、粘り強く勝つのはやっぱ大事ですけど、一方では野手の力で勝つ、勝たせる試合がないとダメですね。大量得点は相手もいるんでなかなか難しいですが、全員でチャンスをものにしていきたいですね」と語った。
自らが貧打解消、打線爆発の先頭に立たなければならない。そんな自覚と決意をにじませていた牧について、三浦監督はこう言っている。
「打たなきゃいけないのは打線なので、(首脳陣も)牧1人に任せているわけではないんです。牧への(相手の)マークがきつくなってることもありますから。こういう時、全員でどう乗り越えていくかだと思う。全員が全員絶好調なら苦労しないし、誰かが誰かを、みんなでカバーし合って、打線としてつないでいけるようにしていきたい」
セ3位からの下克上で日本一となった昨季も、チームの結束力で勝ち上がった。今こそ牧が昨年掲げたスローガン「勝ち切る覚悟」を貧打解消につなげ、チームに勢いをつけたいところだ。












