ドジャースの大谷翔平投手(30)は9日(日本時間10日)に敵地アリゾナでのダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で先発出場し、9回に2試合連続の12号勝ち越し3ランを放ち、6打数3安打4打点、2得点だった。打率3割4厘。チームは14―11で大乱打戦を制した。

 やっぱり主役は大谷だった。3点差を追いついて11―11の9回一死一、二塁。6番手の右腕トンプソンがカウント1―2から投じた81・1マイル(約130・5キロ)のスプリットを豪快に振り上げた。角度26度、打球速度113マイル(約181・8キロ)のロケット弾を夜空に発射した瞬間、バットを放り投げると両腕を突き上げて確信歩き。胸を張ってダイヤモンドを1周した。

 決着を付ける12号勝ち越し3ランは飛距離426フィート(約129・8メートル)の特大弾。劇的すぎる一発に敵地のファンは敵味方関係なく総立ちだ。これでホームラン王争いでトップに並んだ。3ランは今季初、「少ない」と揶揄された打点も20に到達した。

 大谷は「なかなかあるような展開ではなかった。(同点に)追いつく過程が素晴らしかった。何とかコンタクトすることを心がけた」とコメントした。

 これで直近7試合で5本塁打と量産態勢。その間、29打数12安打、打率4割1分4厘、10打点と確変モードだ。

 初回先頭で先発左腕ロドリゲスがカウント2―1からの4球目、外角の83・5マイルの(約134・4キロ)スライダーにバットを一閃。角度23度、打球速度107・9マイル(約173・6キロ)の弾丸ライナーが中堅後方へ一直線。フェンス上部を直撃し、二塁打となった。飛距離423フィート(約128・9メートル)で、もう一伸びだった。

 2―3の2回二死一塁は1ストライクからの2球目、内角高めの92・8マイル(約149・3キロ)のフォーシームを逆方向へ。角度22度、打球速度107・5マイル(約173キロ)の痛烈な当たりは左中間を破る適時二塁打。一走が生還して3―3の同点とした。

 7―3の3回無死満塁は緩急と高低を使われ、チェンジアップで空振り三振。5回二死無走者は2番手の右腕メナの内角低めのスイーパーにバットは空を切った。8―9の8回一死無走者は4番手の右腕ミラーの外角高めのスプリットにバットを合わせたが右直だった。

 一時の5点差で逆転負けしていたら、先発した佐々木、失点を重ねた救援陣、ロバーツ監督も大ダメージを負い、西地区1位の座もパドレスに明け渡していた。その危機をドジャース打線、最後は大谷が救った。大きな大きな1勝だ。