オーストラリアの野生動物の宝庫といわれる離島・カンガルー島で、529日間も1匹で生き抜いていたダックスフントのヴァレリーが飼い主と再会した。豪州メディア「9ニュース」が7日、報じた。

 ヴァレリーを保護した「カンガラ野生動物保護団体」は7日、フェイスブックに「ヴァレリーがついに無事に回復し、愛する両親のジョシュとジョージアの元へ戻ることができることを、心からうれしく、そして深く安堵しています」と投稿し、車でヴァレリーを飼い主の家へ送った。

 ヴァレリーは、カンガルー島の荒野で529日間生き延び、飼い主のジョージア・ガードナーさんとジョシュ・フィッシュロックさんに再会した。

 2023年11月のキャンプ旅行中にはぐれてしまい、飼い主は懸命に探したが、見つからず、帰宅せざるを得なかった。1匹だけで生存している可能性は低いとみられていたが、3月22日に野生動物監視カメラがヴァレリーをとらえ、捜索活動が再燃した。これをきっかけに同保護団体は、なじみのある匂いや食べ物を使ってヴァレリーをおびき寄せる計画を開始。4月26日、捕獲に成功した。

 同団体のジャレッド・カランさんは「ワナを仕掛けた場所に着くまで、彼女がワナの中にとどまっているか確認するために、とても緊張しながら運転した」と語る。

 ガードナーさんは「彼女が駆け寄ってきた時、私は大声で泣きじゃくりました。近づいてきて、私の顔をなめたので、もう『なんてことだ』と思いました」と言う。フィッシュロックさんは「ようやく彼女を私たちの手と膝の上に戻し、私たちがずっと恋しく思っていた彼女のおなかをなでてあげることができたのは信じられないほど素晴らしいことでした」と付け加えた。

 ヴァレリーの生存の謎は、いまだ解明されていない。「誰もそれを知ることはないだろうし、それは彼女が墓場まで持っていく秘密になるだろう」とフィッシュロックさんは話した。

 動物に詳しい一部の人は、ヴァレリーは死んだ動物や他の動物の糞を食べ、ダムの水を飲んで生き延びたのではないかと考えている。