元日本ハムで現在はキャスター、実業家として活躍する斎藤佑樹氏(36)により北海道長沼町に新設された少年野球向けの球場「はらっぱスタジアム」のお披露目会が5日に同地で開催された。斎藤氏が現役時代から抱いていた悲願とも言える球場づくりの夢がついに実現。「フィールド・オブ・ドリームス」を地で行く佑ちゃんが抱く、次なる壮大な「野望」とは――。
こだわりにこだわりぬいた新球場がついにお披露目となった。斎藤氏が現役時代に抱き始めた「いつか野球場をつくってみたい」との夢。引退後にその構想は本格始動し、まずは日本ハム時代の恩師でもある栗山元監督が手掛けた少年野球向けの球場「栗の樹ファーム」を訪れてアドバイスを乞うと、その後は国内外問わず約50か所の野球場を視察し、参考となり得る情報を片っ端から集めた。
具体的な構想が固まった後に新球場の候補となる国内の土地約50か所を「内見」し、最終的には日本ハムの本拠地・エスコンフィールドや「栗の樹ファーム」ともほど近い同地に、念願の新球場「はらっぱスタジアム」の設営を決めた。
子供たちがのびのびと野球ができて、打球がフェンスを越えてホームランとなる喜びを味わえる、少年野球専用の球場を作りたい――。そんな斎藤氏の願いがこもった球場は、当初の開業目標でもあった「こどもの日」であるこの日にお披露目が叶った。
集まった多くの関係者や、地元の少年野球チームを前にあいさつを行った斎藤氏は「まだまだ(完全に)完成ではないんですけど、ひとまずはこの日に間に合わせることができて、本当にうれしく思います。これからも野球場づくりは続きますので、皆さんの手でぜひ一緒につくり上げてください!」と笑顔で呼びかけた。
斎藤氏にとって現役引退後の最初にして最大の目標がようやく実現する運びとなったが、佑ちゃんの夢はここで終わりではない。今後もさまざまな改良や新設備増設を行っていく方針で、球場はさらに進化を遂げていく予定。斎藤氏に球場の今後の展望や、自身の次なる夢について直撃すると、こんな答えが返ってきた。
「可能ならば全国大会、もっと言えば世界大会をこの球場でできたらな、と思っているんです。世界中の子供たちが『日本の斎藤佑樹ってやつがつくったっていう野球場で野球がやりたいんだ』と来てくれたらうれしいな…て。そんな野球場を目指したいんです」
現役時代には海外遠征や国際試合などを経験した同氏が明かす「異文化交流構想」。野球を通じて世界中の人々と接し、かけがえのない体験を重ねてきたからこそ、子供たちにも同様の機会を与えてあげたいと強く願っているようだ。
「海外の選手とプレーすることによってすごい視野が広がるし、野球だけじゃなくて、その国の文化や人柄なども知ることができるので、自分の発想が豊かになると思うんです。この球場を通して子供たちがそういう経験ができたらな、と思っています」
斎藤氏は早実時代の2006年にアメリカで行われた日米親善高校野球大会に日本代表として遠征した際、当時はまだ幼い野球少年として試合の手伝い役を務めていた23年のWBC世界一戦士・ヌートバー(カージナルス)と遭遇。そこで親交を深めた2人は以降も互いにリスペクトし合う関係性が生まれた。
「『野球は言語の壁を越える』ってよく言いますけど、子供たちって言葉が通じなくても、野球を通してつながることができるんです。海外の子供たちが日本に来て交流してもらって、いつか日本の子供たちが『その国に行ってみたい』と思ってくれたらすごくいいじゃないですか? その逆も然りだし、『小さい頃あそこで野球をやった経験が忘れられないな』『俺も自分の国であんな野球場をつくってみたい』ってなったらうれしいですし、そうなるとその輪がどんどん広がっていくと思うんです」
北海道から日本全国へ、そしてさらには世界へ――。野球を通した国際交流を活発化させるため、佑ちゃんの夢はこれからもまだまだ続いていく。












