母国の韓国は大騒ぎだ。ドジャースが3日(日本時間4日)、キム・ヘソン内野手(26)をメジャーへ昇格させた。韓国メディア「ネイトニュース」や「朝鮮日報」など複数のマスコミも「彗星のごとくコールアップ」などと表現し、〝彗星特急〟の異名を持つ26歳韓国人メジャーリーガーのデビューに期待値を膨らませている。

 昨季まで韓国プロ野球(KBO)を代表する二塁手として君臨し、キウム・ヒーローズからオフにポスティングを経てドジャース入り。だが、開幕ロースターには名を連ねられずドジャース傘下3Aオクラホマシティでの鍛錬の日々を送っていた。そんな中、右足首を痛めて離脱したトミー・エドマン内野手(29)の穴を埋める形で、昇格のチャンスが舞い込んだ。

 3日、敵地アトランタでの試合を前にメジャー昇格が決定。ヘソンは現地で「とても驚いた。監督から連絡を受けて本当にうれしかった」と笑顔をのぞかせた。

 3Aでは28試合に出場し、打率2割5分2厘、OPS・798、5本塁打、13盗塁と攻守にわたって躍動。特に打撃フォームの修正に尽力しており「全体のメカニクスを見直した。下半身の使い方もかなり修正した」とも口にしており、進化に自信をのぞかせている様子だ。

 韓国メディアや母国ファンは大谷、佐々木朗、山本ら日本勢、そして韓国最高の内野手としての評価を得てきたキム・ヘソンが加わることで、そのボルテージも最高潮に達している。

 昇格の知らせが流れるや否や、韓国国内では速報が飛び交い、前出の「ネイトニュース」など複数メディアが「ついに来た」「救世主だ」と報道。かねてより〝韓日スター連携〟を夢見てきた韓国ファンの間では「キム・ヘソンと大谷翔平の夢の共演はアジア野球の金字塔になる」との声も上がっている。

 もちろん、戦力としての期待も大きい。現在、ドジャースはマックス・マンシーらの不振も重なり、野手層の調整が急務。さらに投手陣ではスネル、グラスノーらの故障離脱が続き〝野戦病院〟状態だ。ヘソンが「穴」をいかに埋め、チームに貢献するか――。その一挙手一投足が注目される。

 韓国野球界が生んだ技巧派内野手キム・ヘソン。3日・ブレーブス戦の先発メンバーには名を連ねていないものの遅れてきたメジャー昇格が、ドジャースに新たな風を吹かせるか。