明るい兆しあり――。陸上の静岡国際(3日、静岡・エコパスタジアム)、女子800メートルタイムレース決勝は、同種目日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高3年)が2分0秒28で2連覇を達成。世界選手権の開催国枠エントリー設定記録(2分0秒99)を突破し、代表入りに大きく前進した。

 今季の久保は世界選手権の参加標準記録(1分59秒00)を意識するあまり、力みが生じるケースがあった。そこで2日のミーティング時に野口雅嗣監督が「リラックスして自分の今の力を出そう。それが2分切りや(1分)59秒切りにつながる。まず今の全力を出せるようなレースをして、楽しみなさい」とアドバイス。参加標準記録にはわずかに届かなかったものの、レース後の久保は「リラックスして走ることができた。タイムは悔しいけど、成長はできている」と手応えを口にした。

 4月の金栗記念選抜中長距離大会では自身のタイム(2分2秒58)に不満げな表情を浮かべていたが、本来のパフォーマンスに近づいてきた。参加標準記録の突破を見据える上で「金栗の時はまだ時間がかかりそうだなと思ったけど、今回の静岡で少しずつ近づいてきていると思った。このまま体調も崩すことなくレベルを上げていけたら」と力強く語った。

 目標の達成に向けては〝自然体〟が一つのポイントになる。「ラストの200はやっぱり大事になってくる。ラストに力むと脚が動かなくなるので、気持ちもリラックスして走るように心がけている」と久保。新たな歴史を刻む日は、そう遠くなさそうだ。